「世界トップレベルの守備力」「エースキラー」 万能型DF・冨安健洋はサイドバックが適正ポジションなのか?
【映像】「試合を終わらせる男」冨安健洋、相手を封殺する正確すぎるディフェンス

日本人離れした高いフィジカルを活かし、最終ラインに安定感をもたらす万能型DF冨安健洋。先週のプレミアリーグ 第21節 アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッドでも後半から登場し、サカのスーパーゴールでは直前に出したパスがアシスト記録された(プレミアリーグでは今季初)。チームも連続無敗を13試合(11勝2分け)に伸ばした。

【映像】「試合を終わらせる男」冨安健洋、相手を封殺する正確すぎるディフェンス

そんなアーセナルだが、1月23日にイタリア1部セリエAのスペツィア・カルチョからポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルの獲得を発表。左利きのセンターバックの補強により、冨安は今シーズンをサイドバックとして全うすることを地元メディアが報じている。

本来、冨安は188cmという長身を生かしながらセンターバックとしてプレーしていた。

突然の転機は、2019年にボローニャへ移籍し、首位ミランと激突したセリエA20節でも右サイドバックとして先発。テオ・エルナンデスとアンテ・レビッチの2人を一瞬で抜き去り、サイドからのクロスでチャンスメイクをした。

その勢いもあり、ボローニャからイングランドの名門アーセナルへ電撃移籍を果たした冨安は、9月11日のノーリッジ戦に右SBでいきなり先発デビューし、レギュラーとしてシーズンを戦った。

そんな冨安だが、今季はイングランド代表DFベン・ホワイトが同ポジションに定着し、左SBでの起用も増えている。本来はセンターバック(CB)ながら、ポジションを問わずユーティリティな活躍を見せる。フィジカル、スピード、ポジショニングの良さを生かしたディフェンスは、高い評価を得ている。

特に今シーズンの冨安は、エースキラーの役割を全う。サラー、ソン・フンミン、ラッシュフォードら相手エースをことごとく封殺している。

冨安のストロングポイントは「1対1の守備力」だろう。チームメートのMFエミル・スミスロウによると、「練習では誰もトミを抜けない」と語るなどヨーロッパのトッププレイヤー達も冨安を相手にするとドリブル突破を封印されるらしい。

それだけじゃなく「ユーティリティ性」も大きな特徴だろう。日本代表ではセンターバックとしてプレーしているが、アーセナルでは両サイドバックをこなすことが可能だ。複数のポジションでプレーできる万能性は、特にビッグクラブでの出場を考えると大きなストロングポイントである。

冨安が目標と語る選手は、アルゼンチン代表やバルセロナで活躍したマスチェラーノだ。マスチェラーノも本来は、中盤の底としてプレーするのが得意な選手だが、バルセロナには同じポジションにセルヒオ・ブスケツがいて、センターバックとして起用されることが多かった。本職はボランチだが、守備的なポジションはどこでもこなすユーティリティプレイヤー。プレースタイルもフィジカルコンタクトの強さ、スピード、ボディバランスが身体能力の特徴だ。

そして、ボールを奪う能力が飛び抜けているだけではなく、奪った後にFWに決定的なパスを送ることもできる。守備の起点であり、攻撃の起点を担っていた。冨安もどのポジションで起用されていても、その意識でプレーし続ければ今後の伸びしろも期待できるだろう。

プレミアリーグで首位を走るアーセナル。このまま優勝をつかめれば、冨安は日本人DFとして初の快挙を掴むだろう。攻撃では、香川真司や岡崎慎司などプレミアでの優勝経験はあるが、DFラインの主力としてプレミアリーグ制覇に貢献したら、日本代表にとっても大きな力となるはずだ。

ABEMA/プレミアリーグ)

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