将棋の王座戦二次予選が2月3日に行われ、中村太地七段(34)が郷田真隆九段(51)に141手で勝利した。次戦では、挑戦者決定トーナメント進出をかけて、森内俊之九段(52)―一次予選(ハ組)通過者の勝者と対戦する。
第65期王座の中村七段が、今期初戦で好発進を遂げた。タイトル6期のベテラン郷田九段との一局は、中村七段の先手で相掛かりの出だしに。銀桂交換で駒得し自陣を固めると、一気に攻勢に出てペースを掴んだ。
中村七段の猛攻に対し、後手の郷田九段も丁寧に対応。玉の位置を細かく修正し先手の攻め筋をかわした。成駒2枚に馬を加勢させて先手陣に迫ったが、玉形の差は明らかに。最後まで手堅い指し回しを見せた中村七段が押し切って勝利を掴み、タイトル奪還への第一歩を進めた。
この結果、中村七段は二次予選3組決勝に進出。4期ぶりの挑戦者決定トーナメント復帰を目指し、森内九段―一次予選(ハ組)通過者の勝者と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)