【プレミアリーグ】エヴァートン1-0アーセナル(日本時間2月4日/グディソン・パーク)
エヴァートンサポーターの”怒り”はとっくに限界に達している。その怒りの矛先は会長やオーナーに対するものだ。2016年2月にエヴァートンのオーナーに就任してからクラブは弱体化が進んでおり、今季も残留争いを余儀なくされている。今節は”まさか”の乗り物を使って抗議活動を行った。
【映像】首脳陣に身の危険も!怒りが限界に達した、降格圏のエヴァートンサポーター、飛行機を使って抗議活動
モシリがオーナーに就任して以降、エヴァートンは苦しい時期を過ごしている。クラブに対して補強費の出資はしているが、自らに近い代理人の選手を獲得。“オーナー主導”とも捉えることのできる補強を行うなど、やりたい放題だ。そして当然ながら退任要望論が常に出ながらも、会長職に居座り続けるビル・ケンライトへも不満が募っている。
モシリ政権下でクラブの成績は明らかに下がっており、昨季は何とか残留したが、シーズン最終盤まで降格争いをするなど、9度のリーグ優勝を誇る名門らしからぬ戦いが続いている。今季もフランク・ランパード監督の下で大苦戦を強いられ、今節の前の時点で19位に沈んでいた。
ランパードが解任され、ショーン・ダイシを新監督に招へいしての初陣となったアーセナル戦では、スタジアム上空に「Leagues worst run club. Time 2 go Bill.(リーグ最悪のクラブ経営。ビル、退任の時だ。)」のバナーを掲げた飛行機が飛んでいた。
プレミアリーグでは、このように飛行機を使った抗議活動が度々行われてきた。過去にはマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなどのビッグクラブでも、サポーターたちがオーナーや指揮官に対する抗議活動として飛行機を使った“上空バナー”を掲げている。
今回のエヴァートンサポーターと首脳陣については、ABEMAで実況を務めた小林惇希氏が「エヴァートンの首脳陣の席は空席です。ホームゲームに来るのは危ないと忠告されているそうです」と伝えるほどに関係は破綻している。
エヴァートンサポーターがこれだけの抗議活動を行ったとしても、現時点で首脳陣が変わる気配は見られない。彼らがクラブを去らない限り、この緊張感は続くだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)