「来いよ来いよ」と変顔で挑発するも、相手を怒らせてお仕置きのパウンド地獄。泣き顔で「もうやめて…」とアピールの末にTKO決着。あまりにもわかりやすい因果応報の展開に反響の声が寄せられている。
米・ラスベガスで開催されたRoad to UFCライト級決勝でジェカ・サラギ(インドネシア)とアンジェル・ジュブリ(インド)が対戦。試合はテイクダウンで圧倒したジュブリがパウンドで攻勢をかけ勝利。元数学教師という異色のファイターがUFC契約の切符を掴んだ。
アジアから新たにUFCファイターを創出する企画、ライト級はインドネシアとインドという総合格闘技新興国の真新しい組み合わせとなった。
ジュブリはインドの元数学の先生という異色の経歴。さらに科学の学士号を持ち柔術、レスリング、ボクシングなど、4年間でMMAのさまざまな格闘技を習得。直近の戦績はMMA6連勝でここまで勝ち上がってきた。一方、不思議なダンスで入場するサラギはインドネシアの散打王者の経歴を持つ。このUFCトーナメントで化けたダークホースとして期待が高まる。
コールとともにポーズを決めニッコリ、筋肉を誇示するポーズ。“陽キャラ”が際立つサラギ。ABEMAの実況・西達彦アナウンサーが「(タレントの)加藤諒さんに似ている」という指摘に「いいキャラだな」「陽気そうで好き」「盛り上げが上手いわ」と視聴者の好感度も良好。しかし、そんなサラギがどんどん調子に乗りはじめる。
するどいローキックから「来いよ、来いよ」とアピールし、軽快に後ずさり。そんな挑発にイラっとしたジュブリがパンチを振るうと、今度は両手で頬を擦り、頬をプクリと膨らませてさらなる変顔で挑発した。
しかし、威勢の良かったサラギだが、組まれてしまうとさきほどまでの「顔芸」も鳴りを潜め必死の形相に。それでもカメラをチラリと気にする姿に「テイクダウンされてもカメラ目線だ」という指摘も。寝たらジュブリはねちっこい、ジワジワと削られ為す術もないサラギに対してABEMA視聴者からは「これで負けたら格好悪いぞ」「サラギは寝たら終わりだな…」と厳しい言葉が投げかけられた。
なんとか1ラウンドを凌いだサラギは2ラウンド、攻勢を仕掛けるがジュブリにあっさりとテイクダウンを許すと「組みの能力は皆無」であることを露呈。ジュブリのバックマウントのパウンドを一方的に被弾し、その後のマウント移行でヒジ、ボディへのパンチと防戦一方。最後は再びバックマウントからのパウンド、ヒジに無抵抗のままストップとなった。
序盤の大胆な挑発からの出落ち感すらある敗戦のサラギには「泣きそうな顔だった」「もうやめてくれと訴えてた」とツッコミの嵐。一方では「悪ガキが数学の先生にお仕置きされた」「(ジュブリは)顔に出さないけど結構怒ってたんだろうな」との声も多数寄せられた。
試合後、UFC史上2人目となったインド人ファイターのジュブリは、勝利者インタビューではインド人らしく「ナマステUFC!」と絶叫し喜びを爆発させた。