【映像】三笘薫「85分過ぎのドラマ」
【映像】三笘薫「85分過ぎ」のドラマ
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 ブライトンで圧倒的な活躍を残している日本代表FW三笘薫が、プレミアリーグでも屈指の熱さを誇るクリスタルパレスとのダービーマッチに臨む。FA杯4回戦のリヴァプール戦、プレミアリーグ第22節のボーンマス戦と2試合連続で試合終了間際に決勝ゴールを決めている日本代表戦士は、激闘の予想されるダービーで輝くことができるのだろうか。

【映像】三笘薫「85分過ぎ」のドラマ

因縁の“M23ダービー”は「85分過ぎ」にドラマ

 ダービーマッチの多いプレミアリーグにおいても指折りの熱さを誇るブライトンとクリスタルパレスの対戦は、“M23ダービー”と呼ばれる。両クラブのホームタウンは非常に近いところに位置しており、「M23」という高速道路で結ばれていることがこのダービーの名称の由来だ。

 両チームのホームスタジアムが地理的に非常に近いということもあり、ファン同士のライバル意識も高い。加えて過去にはプレミアリーグ昇格をかけた試合でも対戦しており、因縁は十分だ。そのためこの両者の対戦は荒れることも多く、昨シーズンのクリスタルパレスのホームで行われた試合では両チーム合わせて7枚のカードが出るなど、その熱狂ぶりは健在である。過去には退場者も出しており、ブライトンのキャプテンマークを付けるルイス・ダンクも1発レッドをもらったことがあるなど異様な雰囲気に包まれる。

 そんな両クラブはプレミアリーグでは過去10回対戦しており、その成績はブライトンから見て2勝3敗5分とほぼ拮抗している。また10回の対戦のうち9試合が1点差以内の勝負であり、全体のゴール数も12対12とダービーマッチにふさわしい白熱ぶりを見せている。加えて両チームの近年の対戦では試合終了間際に生まれる劇的ゴールも特徴的で、直近2シーズンでは9つのゴールが生まれているが、そのうちの4つが85分以降の得点だ。

 三笘個人も2試合連続で試合終了間際の劇的ゴールを決めており、初出場となるM23ダービーへの準備は万全である。熱い試合が予想されるなか、日本代表FWはクリスタルパレスの守備に対してどのように仕掛けていくのだろうか。

三笘の「技術と快足」が鍵

【映像】三笘薫の技術と快足
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 今回の“M23ダービー”はクリスタルパレスのホームタウンであるセルハースト・パークで行われる。このスタジアムは多くの強豪クラブを苦しめてきた要塞であり、三笘含めブライトンのイレブンにとっては難しい場所となるだろう。加えてクリスタルパレスのエース・ザハはこのダービーマッチで最多となる8ゴールを決めており、侮ることはできない相手だ。しかしブライトンも、すでにプレミアリーグでも指折りのウィンガーとなりつつある日本代表戦士・三笘薫を擁している。そんな日本屈指のドリブラーの主戦場は左サイドであり、基本的にマッチアップすると予想される右サイドバックがクリスタルパレス守備陣にとってポイントとなる。イーグルス(クリスタルパレスの愛称)のこのポジションには現状2つのオプションが存在する。

 1つ目はかつて名門リヴァプールでスタメンを張っていたナサニエル・クラインだ。豊富な運動量と的確な状況判断を武器とするが、加齢や怪我の影響でスピードは落ちており、対人守備の強度に不安も残る。攻撃への参加もあまり得意ではないため高い位置まで上がってくることは考えづらい。

 2つ目は2012年から所属する経験豊富なベテラン選手であるジョエル・ウォードだ。サイズがあるため空中戦に強く、粘り強い守備対応を武器としている。しかしスピードに欠け、足元の技術もそこまで高くないためロングボールを蹴ることが多い。

 容易に崩せる相手ではないものの、現在の三笘の好調ぶりを見れば不安はない。いずれにせよクリスタルパレスの右サイドバックはスピード不足が否めない状況にあり、三笘にとっては優位に戦うことのできる相手だと言えるだろう。日本代表FWのスピードを活かした裏抜けや、鋭い切り返しからの縦突破に期待したい。

 また相手に合わせてやり方を変えてくる印象の強いイーグルスは、ボールを保持するのが得意なブライトンに対して自陣に引いて構える守備をしてくることが予想される。そのため三笘の狭いスペースでの細かいドリブル、エストゥピニャンやマクアリステルとの息の合ったパスワークをできるかが勝敗を分けるカギとなるだろう。日本代表FWの高い技術と快足を知らしめるには十分な相手であると言える。

欧州カップ戦出場へ向けて期待感高まる「三笘ゴール」

 FIFA ワールドカップ カタール 2022による中断から明けて以降、ブライトンはリーグ戦6試合で4勝1敗1分と好調を維持し、現在勝ち点34で6位という好順位につけている。5位のトッテナムとは勝ち点差5ながらも消化試合が2試合少ないため、シーガルズ(ブライトンの愛称)の方が優位に立っていると言えるだろう。このままいけばクラブ史上初の欧州カップ戦出場を手中に収めることも夢ではない。
 今節立ちはだかるクリスタルパレスはライバルということもあり容易な相手ではないが、念願の5位以上でのフィニッシュに向けて1つでも勝ち点を多く取っておきたい。直近では試合終了間際にゴールが生まれることも多い中、日本代表戦士・三笘薫はまたもや劇的ゴールを決めチームを勝利に導くことができるのだろうか。初出場となるM23ダービーでの活躍を期待したい。
ABEMA/プレミアリーグ)(C)aflo

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