【プレミアリーグ】クリスタルパレス-ブライトン(日本時間2月12日/セルハースト・パーク)
公式戦3試合連続ゴール中と勢いに乗るブライトンの日本代表MF三笘薫が、日本時間12日に行われるイングリッシュ・プレミアリーグ第23節のクリスタルパレス戦に出場予定だ。
今節マッチアップするのは、かつてリヴァプールやイングランド代表としても活躍したナサニエル・クライン。現役引退の危機から奇跡の復活を果たした百戦錬磨のサイドバックを紹介しよう。
パトリック・ヴィエラ政権2年目となる今季は、陣容を大きく入れ替えて上位進出を狙うも、ここまで勝ち点21の12位と苦しんでいるクリスタルパレス。その中でも不動の右サイドバックとしてプレーしているのが、経験豊富なクラインだ。チャンピオンシップ時代のクリスタルパレスでデビューを果たしたクラインは、その後サウサンプトンに移籍。主力として3シーズンを過ごすと、強豪リヴァプールへとステップアップした。
リヴァプールでも左右のサイドバックとしてポジションを掴むも、度重なる怪我に苦しめられる。すると終盤はトレント・アレクサンダー=アーノルドの台頭もあり出場機会を失い、さらに2019年7月には前十字靭帯を負傷して長期離脱。シーズン終了後にはリヴァプールとの契約は更新されなかった。
そのまま現役引退の可能性もあったが、そこに救いの手を差し伸べたのが古巣のクリスタルパレスだった。コンディションを取り戻すためトレーニングを行い、まずはU23チームの一員としてプレー。そこでの活躍が認められると、2020年10月に正式契約を結びプレミアリーグ復帰を果たした。
昔のようなスピードを重視したプレーはできない。さらにケガの影響もあってか、フルにシーズンを戦うことは難しくなった。それでもクリスタルパレスの右サイドバックとして活躍できているのは、経験に基づいた安定感があるからだろう。
三笘にとってはスピード勝負に持ち込めば、クラインを剥がすことは容易いかもしれない。しかしイングランド代表としても活躍してきたこのベテランDFは、うまく周りと連動しながら三笘を“消し”にくるはず。90分間を走り抜くスタミナ、経験からくる戦術眼、ミスをしない安定感など三笘にとっては厄介な相手になるかもしれない。
絶好調を維持する三笘の勢いか、カムバックを果たしたベテランDFの経験か。注目の試合は日本時間12日0時キックオフ。
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