ヒマラヤに生きる絶滅危惧種指定の「幻の動物」とは? ナスDが解説する高地の動物雑学
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 『ナスD大冒険TV』ではヒマラヤに生息する動物の雑学が披露された。

【映像】幻の動物が動く姿

 『ナスD大冒険TV』では「天空のヒマラヤ部族 超完全版 アジア最後の秘境を目指す過酷旅」と題した企画が放送。ネパール・ヒマラヤの辺境 ・ドルポ地方でも最奥にあるティンギュー集落到着に向けて、ナスDら取材班の過酷な道のりを進む様子が公開されている。

 雪の中を歩いていると、野生動物の群れと出会ったナスD。ヤギやヒツジの原種「ブルーシープ」だ。今ではその数も少なく、希少動物として保護されている。

 そんなブルーシープと出会うと、ナスDはヒマラヤに生息する動物の雑学を披露し始めた。

■ブルーシープ

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 オスは体長約160センチ、体重は約80キロ。メスは一回り小さく、体重は40キロ前後。オスのツノは大きく横に張り出しており、成長したツノは65センチから80センチに達する。繁殖期は11月下旬から2月頃で、妊娠期間は4〜5ヶ月ほど。1回で1〜2匹を出産する。

 また寿命は10〜15年ほどと言われていて、現在のところは絶滅の恐れはないとされているが、食料としての狩猟のほか、家畜の放牧地の拡大などによって、生息地は減少傾向にあり、生息数の減少も懸念されている。

■マーコール

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 ヒマラヤに生息する動物。草食性で主に草類を食べます。早朝や夕方に活発に行動すると言われている。また夏場は高所で生活し、植物の少ない冬季は低地へ移動し、コケ類や木の根、低木なども食べる。

 一夫多妻で繁殖は秋から冬にかけて行われる。妊娠期間は135日〜170日で、平均150日ほどです。1回で1〜2子を出産。また子供は出生後すぐに歩くことができ、5〜6ヶ月で離乳する。メスは18ヶ月、遅いモノでも30ヶ月程で性成熟する。オスは3年ほどで性成熟し、雌雄ともに野生での寿命は11〜13年ほど。

■ユキヒョウ

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 主に中央アジアの高地に生息し、岩穴や岩の割れ目に巣穴を作って暮らしている。夏季は標高2700メートルから6000メートルの間の花畑や岩場で生活し、冬季は獲物が山から下りる為、標高1800メートル以下の森林に移り住む。

 昼間は岩穴などに潜んでいる事が多く、夜間になると活動を始める。特に活発になるのが早朝や夕方。ブルーシープやマーコールといった野生のヒツジやヤギ・猪・齧歯類・鳥類などを捕食するほか、時には家畜のヤギなども捕らえる。

 ヒョウは1センチ四方に約1万5000本の毛が生えているのに対し、ユキヒョウは約3万6000本も生えてる。脚が長くて、木登りが得意なヒョウに対して、ユキヒョウは断崖を歩くため、重心を低く保てる様に太く短くなっている。鼻は鼻腔が広くなっていて、冷たい空気をここで暖めてから肺へと送り込む。尾っぽは80センチ〜100センチと体の半分以上の長さがあり、太い。斜面や雪上でバランスを取る為に長くなってきたと考えられていて、横たわった時に体に巻きつけて寒さから身を守る。ユキヒョウは群れで行動しない事から現地の人もなかなか見る機会がなく、幻の動物とも呼ばれている。

 ユキヒョウの黒い斑点模様の毛皮はハンター達に狙われ、1960年代には密猟も相次いだ。ある時、家畜を食べる事のあるユキヒョウは、害獣として乱獲されたことも。さらにトラなどと同様にその骨は漢方薬に使えるとして狙われていた。毛皮目的をはじめとする乱獲で、多くのユキヒョウが犠牲になっていき、現在は絶滅危惧種にも指定されている。害獣としても扱われることもなくなった。しかし、未だに密猟は行われるため、ユキヒョウが住む地域では密猟防止のパトロールが行われている。
ABEMA『ナスD大冒険TV』より)

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