「退屈な試合だ!」ブーイング殺到が一転、衝撃の“失神一本”に手のひら返し続出 レフェリーも苦言の試合は劇的決着
【映像】電光石火の肩固めで衝撃の“完全失神”
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 「3分間ひたすらお見合い」「退屈な試合だ!」と視聴者からのブーイングが殺到。痺れを切らしたレフェリーが積極的ファイトを促した試合の結末は、一瞬のスキをついて電光石火の肩固めで絞め落とす衝撃の一本勝ちで決着。あまりに鮮やかな一本に視聴者からは手のひら返しコメントが続出した。

【映像】電光石火の肩固めで衝撃の“完全失神”

 2月10日にタイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 4」。ブルーノ・アセベド(ブラジル)とタレク・ガミドフ(ロシア)の対決は2ラウンド、ブラジリアン柔術の名手アセベドが鮮やかな肩固めでガミドフを締め上げて一本勝ちを収めた。序盤の退屈な展開を一瞬で払拭する電光石火のパフォーマンスも勝利ボーナスは無し。リング上で浮かべた悲しそうな表情に同情が集まる一幕もあった。

「退屈な試合だ!」ブーイング殺到が一転、衝撃の“失神一本”に手のひら返し続出 レフェリーも苦言の試合は劇的決着
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 ガミドフは本国の大会で5戦無敗の注目株。一方のアセベドは32歳の柔術家で17勝3敗の実績とともにONE本戦出場を目論むベテランファイター。

 序盤は稀に見る凡戦。両者対面しながら相手の動きをうかがう展開が続く。ローを蹴られると10秒後にローを返し、30秒立ってやっとミドルが飛ぶ…。そんな手数の少ない展開にレフェリーも痺れを切らせ「もう少し積極的にファイトしろ」と異例の苦言。

 決定的な打撃や寝技の攻防はなし。視聴者からも「見合いで3分使ったな…」「キックの試合みたい」「退屈な試合だ!」とブーイングの嵐。やっと重い腰を上げたガミドフが飛び膝など瞬間的には見せるものの、ほぼ組み皆無の消極的な“お見合い状態“のまま退屈すぎる5分間を終える。

 2ラウンド、アセベドの浅いパンチと蹴り、ガミドフの空を切るフック、何もかもが空回りの展開。アセベドがこの日一番の強烈なカーフキックでガミドフの足を狩るも、足を引きずり後退り。

 そんな展開は一瞬で変化する。アセベドが前進して右、左とコンパクトに強いパンチを当ててガミドフを倒すと、パウンドから一気に体勢を移動し、肩固めで電光石火の失神一本。新進気鋭のガミドフを相手に圧巻の一本勝ちを収めた。

 “寝技が得意”という触れこみを証明する完璧なフィニッシュに、辛口だったABEMAの視聴者も「電光石火だった」「これはカッコいい」「ポジションを取ってからは速くて上手かった」と手のひら返し。それほどに説得力のあったアセベドの勝利にゲスト解説・鈴木千裕も「文句なしの勝利。パフォーマンスボーナスがでるでしょう」と太鼓判。しかし、期待が高まるも無念のノーボーナス。勝ち名乗りを受けるアセベドも「あれボーナスないの?」と心なしか悲しげな表情を浮かべていた。

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