修斗王者・澤田千優、ONEに初参戦! 兄妹そろっての活躍に期待 平田樹も意識「組まれれば勝ちたい」
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 アジア最大の格闘技プロモーション「ONE Championship」が、今年からタイ・バンコクのムエタイの殿堂ルンピニー・スタジアムで毎週金曜日に開催している新シリーズ「ONE Friday Fights」。2月17日開催の「ONE Friday Fights5」では、初代修斗女子アトム級王者の澤田千優(AACC)が初参戦し、ONEアトム級でイランのサナーズ・ファイアズマネシュと対戦する。

 澤田はレスリングで2015年アジア・ジュニア選手権や2018年全日本社会人選手権を制し、2021年5月にプロ修斗でデビュー。昨年、「インフィニティリーグ2022」で優勝し、初代修斗女子アトム級王者となった日本女子MMAの超新星。兄・澤田龍人もONEに参戦中で兄妹そろっての活躍が期待される。

 注目のONEデビュー戦を1週間後に控えた2月10日、澤田がオンライン囲み取材に応じ、現在のコンディションと試合への意気込みを語ってくれた(取材・文/堀江ガンツ)

――ONEデビュー戦が1週間後に迫りましたが、いまの調子はいかがですか?

澤田 ケガなく練習もできてますし体調もいいので、問題ないかなと思います。

――これまでは日本で闘ってきたわけですが、今回「ONE Friday Fights」のオファーが来たときの心境はいかがでしたか?

澤田 ONEにはもともと興味がありましたし、海外の試合にも出られるなら出たいと思っていたので、正直、素直にうれしかったです。

――お兄さんの龍人選手もONEで闘っていますが、ご自身が海外で闘うことになり、いまどう感じていますか?

澤田 海外となると日本とは仕様が違いますし、他の大会を見ていても難しい部分があるとは思うんですけど、まずは何がなんでも勝ちにこだわりたいと思っています。

――2月のタイは日本の真夏のような気候ですが、コンディション作りに不安はありませんか?

澤田 そうですね。食べ物、飲み物、気候がまったく違うと思うので、その点の不安は少しあるんですけど、そこは自分でしっかり調整しつつ、万全の体調で試合当日を迎えられたらと思っています。

――世界デビューの舞台が、ムエタイの殿堂として知られるルンピニー・スタジアムになったことについて何か思いはありますか?

澤田 わたしは知識がなくて、「ルンピニー」と言われた時にあまりピンと来てなかったんですけど、阿部(裕幸)先生や他の先生が「おまえ、すげえぞ」っていう感じで興奮していたので、それを聞いてちょっと重さだったり、すごさを感じています。

――日本人女子選手がルンピニーで試合を行うのは、澤田選手が初めてとなります。

澤田 すごいですね(笑)。他の人だと経験できないことだと思うので、これも縁だなと。

――ルンピニーということで、今回初めてケージではなくリングで闘うことについてはどう考えていますか?

澤田 いつも出ていたのは金網だったので、壁がないことで思うようにいかないことはあると思うんですけど、リング用の練習もしていますし、やってきたことを迷いなく出されば問題ないんじゃないかと思います。

――今回、澤田千優選手の試合を初めて観るファンの人もいるかと思いますが、ONEでどんな自分を見せたいですか?

澤田 私のファイトスタイルはレスリングベースなので、しっかりテイクダウンを取って、その中でも強いパンチや蹴りを出せるところを見てもらいたいです。

――今回対戦するサナーズ・ファイアズマネシュ選手の試合映像はご覧になられましたか?

澤田 少ないんですけど、確認しました。観たのはムエタイの試合だったので、打撃が乱暴にガチャガチャ出てくる選手という印象です。海外の選手はどの選手もそうですけど、ハングリー精神があり気持ちが強い選手多く、何が出てくるか未知な部分があるので、そこは気をつけて、しっかりと自分の闘いで勝ちたいと思います。

――澤田選手がこれまで闘ってきた修斗アトム級は47.6kg以下で、ONEのアトム級は52.2kg以下ですが、現在の通常体重は?

澤田 通常体重は51kgです。なので減量なしで臨むことになります。

――その階級で海外勢と闘うことに手応えはどれくらい感じていますか?

澤田 初めて出る階級なので手応え自体はまだないので、試合を通して自分の足りないところや、強化したいところを見つけなきゃいけないと思っていますし、今後52.2kgで闘える体を作っていかなければいけないと思っています。

――当面の目標を教えてください。

澤田 まずはこの試合をキッチリ勝って、ONEの本戦に出られるようなインパクトを与えたいです。

――ONEアトム級は選手層の厚い階級ですが、闘ってみたい選手はいますか?

澤田 闘ってみたい選手は、まだレベル的には到底及ばないかもしれないんですけど、スタンプ(・フェアテックス)選手だったりとか、チャンピオンのアンジェラ・リー選手も見ていて強くて怖い試合をするので視野にはいれていますし、将来的にはそういう選手と闘っていきたいと思います。

――平田樹選手やV.V.Mei選手もいますが、同じ階級に日本人選手がいることは意識しますか?

澤田 やっぱり意識してしまいますね。ぜんぜんMMA歴では先輩ですけど、もし試合が組まれれば勝ちたいなと思います。

――では、試合への意気込みとファンへのメッセージをお願いします。

澤田 初めての海外でのMMAの試合なんですけど、何がなんでも勝って、日本に帰ってきたいと思います。ABEMAでも試合を観ることができると思うので、しっかり勝っているところを観て、応援していただけたらうれしいです。

【視聴する】「ONE Friday Fights5」澤田千優が出陣!
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