「ChatGPT」は試験やレポートに活用すべき? 「AIがある前提で問いを立てる、出題側のセンスの課題になる」慶応大・宮田教授
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 自然な言葉で質問に答えるAI「ChatGPT」。11月の公開から約2カ月でユーザーが1億人に達するなど注目を集める中、教育に与える影響について、11日のABEMANewsBAR橋下』で橋下徹とゲスト出演した宮田裕章・慶應義塾大学医学部教授が議論した。

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 ChatGPTの性能について、宮田氏は「去年末くらいから業界が騒ぎ出して、端的に言えば人間の仕事が変わるだろうと。今のバージョン3はなかなかお利口で、『大阪万博は成功する?』と聞くと、『こういうネガティブなこともあるし、ポジティブなこともある』みたいにバランスを取ってくる。それより前の時代のものは“色”に染まりやすくて、差別発言を繰り出したりしてすぐ廃棄されていた。4月くらいに4が出るが、これがまたすごいものだと言われている」と説明。

 その上で、「受験勉強が時代遅れになる」との見方を示す。

 「今までは1人で知識を一生懸命習得して、与えられた問いに対して答えを出すものだったが、それはChatGPTで全部できてしまう。これと繋がった上で何を創造するか、という能力に変わっていかなければならない」

「ChatGPT」は試験やレポートに活用すべき? 「AIがある前提で問いを立てる、出題側のセンスの課題になる」慶応大・宮田教授
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 これに橋下氏も「『試験にスマホを持ち込むな』となっているが、逆に全部持ち込んだ上で何かを解かせるという試験にしないと。検索で出てくることを一生懸命覚えても意味がない」と賛同。

 一方で、「大学の試験や課題でのレポートをどうするかということが問題になっている。AIを使ったかどうかをチェックするAIまで出てくるという話だ」と投げかける。

 宮田氏は「ちょっと前まで大学は“コピペチェッカー”なるものを開発して取り締まっていた。ChatGPTが出てきたらもはやわからなくなるが、僕はありだと思う。そもそもChatGPTで答えが出てくるような問いを出す質問が悪い、と。“AIがあるならば”という大前提でもっと面白い質問を出してよという、問いの立て方のセンスが課題になってくる」と指摘した。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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