「ノージャパン運動」も下火? 劇場版「スラムダンク」が韓国の10代女子にも大人気 レトロブームも影響か
【映像】なぜ韓国の10代女子は「スラムダンク」に夢中になるのか?
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 日本で大ヒットした映画『THE FIRST SLAM DUNK』の韓国における観客動員数が250万人を突破した。なぜここまで韓国で人気が出たのか。ANNソウル支局 河村聡記者に聞いた。

【映像】なぜ韓国の10代女子は「スラムダンク」に夢中になるのか?

「『THE FIRST SLAM DUNK』の韓国の日本アニメ映画動員数は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を抜いて『君の名は。』『ハウルの動く城』に続く歴代3位(2月10日地点)になりました。公開から既に1カ月近く経ちますが、まだまだ勢いが衰えません。ブームに火をつけたのは当時熱狂していた30~40代の男性です。ただ、口コミが広がるにつれて若い世代、さらには女性の観客も増えてきています。韓国の若い世代には昔風の飾りつけの飲食店を探したり、レコードを集めたりするレトロブームが起きている影響などもあり、幅広い世代で人気に火が付いたのではないかと思います」(河村記者)

「ノージャパン運動」も下火? 劇場版「スラムダンク」が韓国の10代女子にも大人気 レトロブームも影響か
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 熱狂的なスラムダンクファンでもある、同じANNソウル支局のカメラマン、チェ・ソンボム氏にも韓国における日本アニメ人気について聞いた。

「1990年代、日本と同じ30~40代の男性を中心に『スラムダンク』は韓国でも人気の漫画でした。当時、韓国では漫画が少なく『ドラゴンボール』や『スラムダンク』、『ONE PIECE』などの日本の漫画を読んでいた方が多かったです。スポーツ漫画だと『キャプテン翼』や『あしたのジョー』なども当時は人気を集めていました」(チェ・ソンボム氏)

 韓国内での人気のキャラクターは日本と違いがあるのか。

「韓国では三井寿が人気です。ドラマ的なストーリーと有名なセリフが多く、なおかつイケメンという理由が大きいと思います」(チェ・ソンボム氏)

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 韓国では「ノージャパン運動」も話題になっていたが、特に今回の『スラムダンク』の上映にあたり影響はなかったのか。

「文在寅氏が大統領の時に、日本政府の輸出管理に対抗する形で日本製品の不買運動が起きていました。しかし、今ソウルに住んでいますが『ノージャパン』という言葉すら聞かなくなりました。当時は日本ビールが街から姿を消した時期もありましたが、今は大体どのコンビニでも3〜4種類ほど販売しています。韓国メディアでは『政治的に作られた大衆感情の期限切れ』とも伝えられています。韓国の尹錫悦大統領も就任以来日本との関係改善を公言していますが、そのためには国民の理解を得る必要があります。今回のスラムダンク旋風が政治的な融和に繋がることも期待されています」(河村記者)


ABEMA/『アベマ倍速ニュース』より)

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