総合格闘家の朝倉未来がプロデューサーを務める“1分間”の格闘技大会『喧嘩道 presents BreakingDown7』(2月19日、幕張メッセ)の第27試合ウェルター級ワンマッチで、バン仲村と瓜田純士が対戦。因縁の戦いに決着をつけた。
大会がスタートする以前から面識がある二人。その後、とある事情からバン仲村が瓜田を「ボコボコ」にし、傷害事件となったことから縁が切れていた。その後、バン仲村は、第5回のオーディションに「(瓜田)純士との因縁を晴らしに来た」と初登場。これまで、タイミングが合わずに試合は実現しなかったものの、今回のオーディションで、瓜田が「ぼちぼちケリつけようかブラザー」と対戦を呼びかけ、待望のカードが実現した。
この日のために、9キロの減量を行ってきたバン仲村は、「ウー!」と獣のような雄叫びを上げながら渾身のパンチを繰り出していく。一方の瓜田もそれに応えるように、パンチを応酬。まさに“拳で語り合う”緊張感が続いたまま、本戦一分間が終了。判定は1-0と、過半数に達せず、ドローに終わった。
その後すぐにスタートした延長戦開始直後、瓜田の右ストレートがバン仲村にヒット。この試合初のダウンを奪う。そのまま、互いに攻撃を休めることなく、試合が終了。瓜田が5-0の勝利を収め、互いに涙交じりに長い時間抱擁して戦いを労った。
試合後のマイクで瓜田は、「俺は光(バン仲村)の心を傷つけたまま、うまく謝ることができずに10年経ってしまった。今日ここで拳で語り合うことができて良かった」とコメント。最後には、「光という男が俺の友であること誇りに思っています。ありがとうございました」と、因縁を解消するように、“ひとりの親友”としてエールを送っていた。