三日月蹴りから横っ面に叩き込む“神の左”が炸裂。敗者が横に吹っ飛び、崩れ落ちるダウンシーンを演出し、“次世代型クラッシャー”の異名を改めて印象付けた。
2月23日に後楽園ホールで開催された「RISE165」。数島大陸(及川道場)とプランダム・ブレイブリー(BRAVELY GYM)の試合は2ラウンド終了間際、数島が左ストレートでプランダムからKO勝利を収めた。
昨年「初代RISEフライ級王座決定戦」で田丸辰に判定で敗れ、目標のタイトルには届かず再起を誓う数島。相手は大分在住のトレーナー兼ムエタイファイターであるプランダム。ルンピニーやラジャダムナンでも戦った”ホンモノ“のRISE初参戦となる。
1ラウンド、ゆったりと構えるプランダムに数島がローや蹴りを合わせる慎重な立ち上がり。プランダムもミドル、ロー、ボディと手を出すが、数島の圧にやや下がりぎみ。
ラウンド中盤、直線的な相手の打撃に数島が左フックのカウンター合わせるとグラついたプランダムにアッパーを連打するなど、優勢に試合をコントロールしてラウンド終了。
2ラウンド、プランダムが前に出る。押し込みながらパンチやハイを叩き込む独特のスタイルで数島を押し込んでいくが、対する数島も下がりながらパンチを確実に当てていく。さらにプレッシャーをかけるプランダムだが、数島がワンツーから殴りつけるような右フック。それでも追いすがる相手を再び後方にグラつかせロープまで追い込むと、最後は”神の左“と呼ばれる得意の左ストレートを一閃。横っ面を殴り倒すハンマーのような一撃にタフなプランダムも横に吹っ飛ぶように崩れ、力尽きた。
スロー映像では、右ミドルに合わせ数島の右、効いたプランダムがフラつき後退、ダメージが蓄積したところに三日月蹴り、さらに必殺の”神の左“という殺傷能力の高いコンビネーション。
雪崩のようにグシャリと横から崩れ落ちるダウンシーンに視聴者からは「お見事」「横に吹っ飛んだ」の声。序盤からダメージを蓄積してきたプランダムはドクターに囲まれ担架投入とRISEデビュー戦はほろ苦い内容となった。
前回、タイトル目前での敗戦から一転、復帰戦で説得力あるKO勝利を収めた数島はこの日開催された「フライ級(-51.5kg)トーナメント」についても言及。
「僕を差し置いてタイトルマッチってありえないでしょう。誰がタイトルマッチにふさわしいか考えて欲しい。久しぶりに”神の左”が降臨したということで、僕が必ずベルトを獲ってフライ級を引っ張っていきます」とタイトルへの貪欲さをアピールした。