JKファイターとスポーツエリートが女子版「ドン・フライvs高山善廣」白熱の一戦に実況驚き 「ナイスファイト」称賛の声も
【映像】女子版「ドン・フライvs高山」状態の打撃戦
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 JKファイターとスポーツエリートの互いに一歩も引かない白熱の打撃戦が女子版「ドン・フライvs高山善廣」状態に突入。その光景に実況は驚き、視聴者からも「負けん気が強くていい」「ナイスファイト」など、称賛の声が相次いだ。

【映像】女子版「ドン・フライvs高山」状態の打撃戦

 2月23日に後楽園ホールで開催された「RISE166」。第1試合のミニフライ級(-49kg)で登島優音(NEXT LEVEL渋谷)とRINA(Crazy Gorilla Gym)が対戦。互いに一歩も引かない試合はドローとなったが、アマチュア王者で期待のJKファイターと、紆余曲折を経てキックに辿りついた25歳のスポーツエリートが繰り広げた見ごたえある殴り合いが反響を呼んだ。

 この試合がデビュー戦のRINAとプロ2戦目登島のフレッシュな対決。アマチュアRISE NOVA女子トーナメント優勝やTV番組「月曜から夜更かし」出演など話題性抜群の現役高校生ファイターの登島のデビュー戦に注目が集まったカードだったが、ひと際強烈な存在感を発揮したのが25歳のRINAだ。

 RINAは小学生で女子野球の世界大会に出場。さらに高校時代にウェイトリフティングで全日本ジュニア三連覇を果たしたスポーツエリートだ。髪を剃り上げ、頭に施した“ヘナクラウン(ヘナタトゥー)”と呼ばれるボディアートが目を引くが、これは小学6年生で発症した脱毛症の影響。「脱毛症で悩む人たちに強く生き続けることを伝えたい」という思いが戦うモチベーション。また昨年ガンで亡くなった父親への想いもプロになる原動力となり、キックボクシングを初めてわずか3年でRISEのリングまでたどり着いたそうだ。

JKファイターとスポーツエリートが女子版「ドン・フライvs高山善廣」白熱の一戦に実況驚き 「ナイスファイト」称賛の声も
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 試合序盤は空手やボクシングの経験で勝る登島が前蹴りなどを軸に主導権を握ったが、徐々に前進しながら突進力を見せるRINAのパワーに後退する場面が目立つ。

 2ラウンド、登島は再び得意の前蹴りを起点にワンツー、一方のRINAは前に出てクリンチをする苦しい展開。ペースを握った登島が距離を取りながら蹴りを狙い、フックの連打で再三追い詰めるも、RINAも掴みから打ち合いを展開して泥臭く反撃する。

 3ラウンド、登島もゴングとともに飛び込み至近距離の打ち合いが。フックにはフックの意地の張り合い、ロープ際で動きを封じながらのRINAのパンチに、登島もホールディングを回避しながら掴みの距離で連打を打ち込んでいく。

 互いに肩に腕をかけ、足を止めての殴り合いにABEMAのゲスト解説・宮城大樹も思わず「ドン・フライ対高山善廣を思い出しました」と興奮気味にコメント。その後も両者は近い距離で熱戦を繰り広げた。

 前回アマチュア時代の対戦では延長線にもつれ込み登島が僅差で勝利。今回の再戦ではジャッジ3名いずれも「29-29」のドローとさらに拮抗した結果となった。

 引き分け判定に登島はリングで人目をはばからず涙を流し、一方のRINAは冷静に試合結果を噛みしめるような表情。最後まで引かずに打ち合いを演じた新人ファイター同士の白熱した一戦に「二人ともナイスファイトだった」「喧嘩みたいな試合だった」「第一試合からいい試合だった」「負けん気が強くていい試合だったと思う」と健闘を讃える言葉が並んだ。

【映像】女子版「ドン・フライvs高山」状態の打撃戦
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立ったまま失神の衝撃KO 魂が抜け“人形のように”脱力する敗者 ダウンシーンに戦慄
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