日本代表・三笘薫は再び大きな輝きを放ちつつあるようだ。三笘は1月1日に行われたアーセナル戦以降、2月5日開催のボーンマス戦まで公式戦7試合で5ゴール1アシストと絶好調。しかし直近のリーグ戦2試合では三笘対策もあったため、ゴールへの直接関与はなく沈黙していた。
ただミッドウィークに開催されたFAカップ5回戦では、格下のストーク・シティ(イングランド2部)に苦戦しながらも三笘は決勝アシストでチームを勝利に導いた。週末に控えるウェストハムとの一戦に弾みとなる活躍を見せた三笘には、ブライトン指揮官デ・ゼルビをはじめ地元紙も高評価のコメントを残している。
指揮官デ・ゼルビも認める三笘薫のサッカーIQの高さ
絶妙な裏への抜けだしから決勝ゴールをお膳立てした三笘には、指揮官デ・ゼルビも惚れ惚れしたようだ。デ・ゼルビは試合後のインタビューで三笘を「ベリースマート」と評しており、日本代表の見せたサッカーIQの高さを称賛している。またこのイタリア人監督は「正しい瞬間、正しいタイミングでスペースを狙った」とパスを出したイングランド人DFダンクと狙いが共有できていた三笘を絶賛した。
日本屈指のドリブラーは外に張ることが多く、デ・ゼルビも2月に行われた会見で三笘に対して「もっと中に入ってチームメイトと絡んでほしい」との指摘をしていた。今回のアシストのシーンでは、三笘は中のスペースを使って味方からのパスを受け、アシストへとつなげている。この場面では日本代表戦士が指揮官の言葉を理解し吸収していることがわかるプレーを見せたため、デ・ゼルビもご満悦のことだろう。
イギリスの地元メディアも三笘を高評価
イギリスメディア『BBC』も三笘を高く評価している。評価点では三笘は8.00と、この試合でブライトンでの400試合出場を達成したダンクの8.36、決勝ゴールを決めたファーガソンの8.20に続いてチーム3番手となっている。また「三笘薫の巧みなパスがファーガソンの(流し込むだけの)簡単なゴールを導いた」と絶賛している。三笘による決勝ゴールのお膳立ては地元紙にも華麗なものに見えたようだ。
ここ2戦は鳴りを潜めていた三笘薫だったが、この試合では決勝の見事なアシストを記録。また対戦相手のストーク・シティにも在籍経験のある元イングランド代表DFリー・ディクソン氏は、三笘の最大の武器を「判断力」だと評している。三笘薫は週末のウェストハム戦でもスタメン出場が濃厚であり、持ち前のスマートさや判断力を発揮して再びゴールやアシストでの活躍を見せてもらいたい。
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