ミッドウィークに開催されたFAカップ5回戦で決勝アシストを決めた日本代表・三笘薫は、日本時間3月5日0時から行われるウェストハムとの一戦に出場する可能性が極めて高い。
直近のリーグ戦2試合ではゴールの直接関与はなかったが、ストーク・シティとの一戦ではその鬱憤を晴らすかのような見事なアシストを披露。この試合では、決勝アシストで見せたような中のスペースをうまく使った裏への抜け出しのシーンが多く見られた。
三笘薫はもともと持っていたドリブルやスピードという武器に加え、指揮官デ・ゼルビの要求通りに中のスペースを有効活用し始め、さらに飛躍を遂げたようだ。そんな三笘と今節にマッチアップが予想されるウラディミール・ツォウファルとベン・ジョンソンを紹介する。
激しいタックルを武器に持つウラディミール・ツォウファル
今季16位に沈むウェストハムでも右サイドの守備を支えているのがチェコ代表DFツォウファルだ。ツォウファルは1試合あたりのインターセプト数とタックル数ではチーム内3位のスタッツを記録しており、激しいタックルを持ち味とする。2020-2021シーズンには、当時他のプレミアリーグの右サイドバックが大苦戦していたジャック・グリーリッシュを見事なマンマークで完封した過去があるなど、執拗な寄せに定評のある選手だ。
安定感のある守備を武器とするチェコ代表DFであるが、直近のリーグ戦ではかかとの負傷で交代しておりブライトン戦に間に合うかは微妙だ。ただ出場すれば執拗なマンマークで三笘を苦しめることは間違いないだろう。
ユーティリティ性の高いベン・ジョンソン
イングランドの世代別代表に招集された経験のあるベン・ジョンソンは、ディフェンスならばどこでもこなす汎用性の高い選手だ。実際2月26日に行われたノッティンガム・フォレスト戦では左サイドバックで出場していたが、前述のツォウファルの怪我を受けて直近のマンチェスター・ユナイテッド戦では右サイドバックを務めている。
またウェストハムのアカデミー育ちのディフェンダーは対人性能の高さを武器としており、攻撃の組み立てへの参加も彼の魅力の一つだ。過去には名門アーセナル移籍の噂も上がっているほどの逸材である。ドリブルを得意としている三笘にとっても、1対1での守備に定評のあるジョンソンは手強い相手となるだろう。
日本代表FWは年明け以降の大活躍で徐々に研究され始め、三笘対策を敷いてくるクラブも出てきている。加えて上にあげた三笘とマッチアップするであろう2人の選手は、日本屈指のドリブラーにとっても厄介な相手だ。三笘のドリブルやスピードが勝つのか。はたまたツォウファルやジョンソンの対人性能が勝つのか。日本代表戦士とウェストハム守備陣の攻防に注目するのもこの試合の楽しみ方の一つだろう。
三笘薫・ブライトン 3月の試合予定
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