3月8日(水)に、GENERATIONSが通算7枚目となるオリジナルアルバム『Ⅹ』をリリースする。“10”を表すこのタイトルは、2022年11月21日にデビュー10周年を迎えたGENERATIONSという意味を持つ。さらには“テン”読みで、これまでの活動の“点”と“点”がつながって線になり、様々な出来事が交わって今がある、たくさんの事柄が掛け算していくという可能性を秘めたニュアンスもこもっている。
【映像】GENERATIONS24時間テレビ、初日リハに潜入!
この10年余、多彩な楽曲をリリースし、DREAMERSの耳と目を存分に楽しませてきた彼らの新たなる挑戦となった『Ⅹ』。収録された全14曲は、明るくアップテンポな曲調から、しっとり聴かせるバラード、7人で歌い上げた曲、ライブの定番曲まで、バラエティ豊かなラインナップ。10周年からさらに加速する、今後の活動のはずみをつけるに違いない。
ABEMA TIMESでは、リーダーの白濱亜嵐、数原龍友、中務裕太にインタビューを実施。アルバムの押し曲解説のほか、各人が思う10周年のこれまでとこれから、また最近のちょっとした面白トピックスまで、3人らしい饒舌トークを繰り広げてもらった。
10年の歳月に「僕たちらしい、面白い10年」
――昨年でデビュー10周年を迎えられたGENERATIONSです。10年を振り返っての思い、これからさらなる飛躍に向けてどのような心持ちでいるのか、教えていただけますか?
白濱: 10年なんですよね。10年…って、すごい長い年月だなと思っていたんですけれど、本当にあっという間でした。EXILEに置き換えると、10年のときはスタジアムライブをやっていたんです。あのときのEXILEの僕の感覚からすると、もう15年とか20年やっているようなイメージだったので、長いようで意外とまだ短いのかな、と思ったりしています。
これを機に、いろいろなアーティストが10年目で何をやっていたんだろうなと調べたりもしたんです。
――調べるんですね。発見はありましたか?
白濱: はい、面白くて!例えば、ビートルズだと8年で解散したりもしていますし、EXILEだったらスタジアムライブで新メンバーが入って、もう2年たっていたときでした。それぞれのアーティストによって、当たり前に10年は違うんですけれど、GENERATIONSは、山あり谷あり急カーブあり、一直線もあり、みたいな(笑)。僕たちらしい、面白い10年だったなと思います。
中務: 亜嵐くんの言った通り、自分たちで考えると10年はそんなに長くなかった感じです。昨日たまたまBE:FIRSTと&TEAMと同じ仕事だったんですけど、話していたらBE:FIRSTはデビューして1年ちょっと、&TEAMはまだ2か月らしくて。そうやって聞くと10年ってめちゃくちゃ長いなって思いました!
白濱: そうなんだよ、そう考えると長いよね。
中務: 「ジェネって結構やってんな!」と感じました。やってきた感覚だと、すごいあっという間なんですけどね。それに、自分たちがやってきたことは今でも間違っていないと思っています。そのとき、そのときに感じたことが今の活力になっていると思うので、そこはすごく自信がついてきました。改めて10周年でさらに自信をつけて、次の年だったり、さらなる未来のビジョンに向かって突っ走っていきたい思いでいっぱいです。
――ありがとうございます。では数原さんも、お願いします。
数原: もちろん、とんでもなく濃い10年でした。それでも「10年たってもまだまだこんなもんか、GENERATIONSは」という歯がゆさとかもあるんです。どちらかというと「やってきたな、10年」というより、今はもっと燃えている感じです。10年かけて土台をつくってきたということだとも思いますが、もっといろいろな人に知ってもらいたいという気持ちがあります。
例えば、デビューして間もない子たちが見てきていないものを、自分たちは経験してきています。それを持ったまま、その子たちと同じような場所で何か一緒に表現したりするときは、きっと自分たちのほうが経験がある分、違う表現ができたり、言葉ひとつをとっても変わってくるんだろうな、と思うんです。
そういった経験の使い方をして、これからまたさらにGENERATIONSというグループを広げていきたいな、と。燃えているほうの気持ちが大きいです。
――10周年の番組『GENERATIONS 24時間テレビ』では稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんとコラボレーションもされていましたよね。レジェンドなお三方とご一緒しても堂々としたGENERATIONSのパフォーマンスが脳裏に焼き付いています。これまでの経験が糧になっているという感じがしました。
数原: 自分たちがやってきたことが間違っていなかったと信じなければ、活動が苦しくなるとは思いますし、その積み重ねがあの『GENERATIONS 24時間テレビ』だったと思います。…あの瞬間の切り抜いた映像とかを見ると、いまだに不思議な気持ちなんですよね。「すごいなあ」と思うので。
――刺激を受けましたか?
数原: はい、とても。あの番組のために、お三方が個人個人ですごく忙しい中時間をつくってくださって、自分たちは一緒にリハーサルをやらせていただいたんです。でも、その忙しさにもう(3人は)慣れているというか…!自分たちは「何回でもやりましょう!」みたいな感じだったんですけど、2~3回やったら「OK!大丈夫、大丈夫」みたいな。
そりゃ毎週いろいろな方とコラボをやって、ライブやって、ドラマやって、コントみたいなものもやって、あれだけやられていたらそりゃそうだよな、と思い知らされました。そのときに…なんか、自分らももっとやんなきゃダメだな、と思ったんです。すげぇかっこよかったですね。
一緒にステージに立たせてもらったら、自分たちの緊張も解いてくれるようなパフォーマンスを心がけてくださっていることも、すごく感じました。自分たちが子供の頃テレビを見ていて、国民的なグループでいろいろな人に愛される理由が心底わかったというか。その経験も自分たちは絶対に糧にしたほうがいいなと思いました。
『Ⅹ』それぞれの推しは?
――それでは『Ⅹ』についても詳細を教えてください。すべての曲に思い入れがあるとは思いますが、中でも押し曲を選んで、お一方ずつ語っていただけますか?
白濱: えー!どうしようかな。じゃあリード曲の『ワンダーラスト』で。これは、本当に明るく、ぱっとしている曲です。GENERATIONSの10周年の幕開けを表現するような楽曲になっていますし、僕自身も気に入って何度も聴いています。ここまですべての要素で明るい曲は初めてだなと思っていて。ミュージックビデオの世界観も明るいですし、ふりつけもキャッチーですし、歌詞も明るくて曲もいっさい中だるみすることのない、最後まで明るい1曲に仕上がっています。
――気になるMVですが、どのような雰囲気なんですか?
白濱: ファンの方に500人以上集まっていただいて、一緒にMV撮影をしたんです!その瞬間、マスクをした上で声出しOKだったんですけど、その声がミュージックビデオを見ているとすごく聞こえてくる感じなんですよね。(仕上がりを)見たときに、「こういうのをやりたかったんだよな」と僕、すごく感じたので。
――なるほど、ありがとうございます。中務さんは、どの曲でしょうか?
中務: 『PICTURE PERFECT』は、僕が初めてラップに挑戦した曲です。かなり…面白い感じになっていると思います(笑)!自分のパートだけじゃなくて、(関口)メンディーくんのラップの裏でガヤを飛ばしていたりとか、いろいろやっているんです。なので、何回聴いてもファンの方は楽しめる楽曲になっているはずです。
あとは2サビ前に、写真を撮るときの「こっち、こっち」という声が入っていたりするので、この曲を聴きながらファンの皆さんも思い出の写真を撮ったりしてほしいな、と思います。ぜひいっぱい聴いて、僕のパートにも注目してほしいです。
――『PICTURE PERFECT』はヴォーカルのお二方だけでなくパフォーマーの皆さんも歌&ラップで参加していますもんね。中務さんの声も最初に聴いたとき、「誰だろう?あっ!」みたいな楽しみ方もありました。
白濱: 確かに、わかんないですよね。
数原、中務: わかんない。
中務: いろいろかぶせたりとかもしているので、誰が誰かわからなくなっているところもあるかもしれないです。でも…たぶん僕のファンの子が聴いてくれたら、「あっ、これ裕太くんだ」と、すぐわかってくれると思います(笑)。
――確かに、そうですね!数原さんは、いかがですか?
数原: 僕は『Fiction』という曲です。(佐野)玲於とふたりで初めて一緒に歌唱しました。もともとはラップパートがなかったんですけど、曲の雰囲気が大好きだったので、もうひとつインパクトがあるものがほしいなと思って、「ラップを入れたいな」と入れることになりました。
玲於には今回、初めて「どう?」と声をかけました。最近、玲於もいろいろなところでラップを披露する機会が増えてきたけど、こういうちょっと大人っぽい雰囲気を見たことがなかったから見てみたいな、とも思ったので。レコーディングでは、普段から玲於も親交がある(ELI)ONEくんと一緒に3人でスタジオに入りました。自分の書いた歌詞がバカな男のストーリーだったので、さらにそれにラッパーの人が味付けをしたらどうなるかな、とスタジオでセッションしながら一緒につくっていってすごく楽しかったです。
――数原さんが佐野さんをお誘いしたんですね。GENERATIONSの中だと、関口さんがラップを担当されるのかなというイメージもあったので、すごく新鮮でした。
数原: そうなんですよ。今おっしゃっていただいたように、僕、メンディーくんと最初にやろうと思っていたんです。でも「想像つくな、これ」と思って。(片寄)涼太と歌うにしては曲が短いし、とも考えていたとき、玲於と歌うのは想像がつかないなあと。
なんかこう…想像のつくことってたぶん100点がとれると思うんです。想像のつかないことで100点とることはすごく難しいんですけど。玲於のちょっと大人っぽい引き出しというか、新しい表情も見られましたし、ラップの作り方も本当に面白かったし、自分にとっても貴重な経験でした。自分の中では100点以上のものができたので、早くライブで披露したいです。
「車の免許を今取りにいったら…」個人的ニュース
――ありがとうございました。最後に、皆さんの個人的ニュース「最近こんなことあったよ」という、ちょっとした小ネタを教えてください。
数原: いやあ、超タイムリーなニュースがあります!車の免許を今取りにいってるんですけど……、いきなり気づかれました(笑)。
白濱: そうなんだ、早いね(笑)!
数原: 待っていたら、さーっと来られて「ジェネの数原くんですよね…?」と。すごくうれしいんですけど、「いや、ここ教習所だし(そわそわ)…!」みたいな感じでした(笑)。
白濱: それで言うと、僕もこの間病院で、「…(白濱さん)ですよね?来週ライブ行きます!」って声をかけられた(笑)。
数原: ありがたいしうれしいけどね!病院か~ってなるよね!
――街中とかではなく、なかなか限定された場所ですもんね(笑)。
中務: それで言うと、俺、ホワイトニングに行ったときに…(笑)。
一同:(笑)。
中務: 「あの…GENERATIONSの…」って(笑)。
白濱: もうさ、ジェネで「恥ずかしいときにバレた選手権」やりたいよ!
GENERATIONS New Album『Ⅹ』
2022年11月21日に10周年を迎えたGENERATIONSにとって7枚目となるオリジナルアルバム。ドラマ主題歌に起用された『愛傷』や『チカラノカギリ』など話題のシングル曲のほか、新曲6曲を含む全14曲を収録。3月8日発売
取材、文:赤山恭子、写真:You Ishii