ブライトン(8位)に所属する日本代表・三笘薫は、直近に行われたウェストハム戦で、先制点に繋がるPK奪取と1ゴールを記録。リーグ公式のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、今季3回目となる週間ベストイレブンにも選出された。そんな絶好調の三笘は、日本時間3月11日のリーズ戦(17位)で、日本人最多得点記録更新への期待がかかっている。
【映像】「日本人最多得点タイ記録」三苫薫がおしこんだ今季6点目
これまで、三笘を含め11人の日本人が”世界最高峰”に挑んできたが、その多くがプレミアリーグへの適応に苦しんだ。そんななか、昨夏ローン移籍先のユニオン・サン・ジロワーズからブライトンに復帰した三笘は、ウェストハム戦で今季プレミアリーグ6得点目を記録。マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司、レスター時代の岡崎慎司が保持していた日本人選手のプレミアリーグ最多得点記録に並んだ。残り15節あることを考えると、記録更新の可能性は極めて高いだろう。早ければ今節リーズ戦での更新もあり得る。
対するリーズは約1カ月前にマーシュ前監督を解任。スクバラ暫定監督の体制を経て、2月22日にワトフォードでも指導経験があるハビ・グラシア氏を招聘した。グラシア監督は崩壊しかけていた守備を整備し、就任2試合で1失点に抑えることに成功した。昨季も最終盤に巻き返して残留したリーズが、新指揮官の下でブーストをかけ始めてもおかしくはない。
過去のブライトンとリーズの対戦成績を見ると、圧倒的に前者が勝ち越している。直近の10試合では7勝2分1敗とブライトンがリーズを得意としていることがよくわかるだろう。なお、今季の前半戦での対戦は、ドイツ人MFパスカル・グロスのゴールでブライトンが1-0で勝利を収めている。ただし、ポッター前監督時代の試合であり、三笘は79分の出場に留まっていたため、現在のデ・ゼルビ現政権では初めての顔合わせとなる。
現在、ブライトンはリーグ8位に位置しているが、4位トッテナムとは3試合未消化の状態で7ポイント差、5位リヴァプールとは2試合未消化で4ポイント差と、自力で逆転可能な順位につけている。自分たちより上位のフルアム、ニューカッスル、リヴァプール、トッテナムとの試合を残していることを考えると、今後、大幅に順位を上げる可能性が残されている。
今節はリーズのホーム、エランド・ロードでの試合だが、ブライトンはアウェイの6試合で無敗と、敵地での戦いを苦にしていない。対戦チームとの相性、アウェイ戦の出来を考えると、ブライトンが圧倒的に優位だと言える。三笘が日本人の誰も成し遂げたことのない「プレミアリーグ7点目」を決め、ブライトンを勝利に導くことができるだろうか。
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