【プレミアリーグ】リーズ2-2ブライトン(日本時間3月12日/エランド・ロード)
イングリッシュ・プレミアリーグ第26節のリーズvsブライトンがエランド・ロードで行われ、2-2で引き分けた。ブライトンの日本代表MF三笘薫は、左サイドハーフとしてフル出場すると、1アシストを含む、チームの全2ゴールに関与する活躍を見せた。2試合連続ゴールおよび、日本人のプレミアリーグ1シーズン最多得点記録の更新はならなかったものの、守備での貢献度も大きく、この試合でもチームの出来を大きく左右する圧巻のパフォーマンスを披露した。
8位・ブライトンは、残留争いに沈む17位・リーズとアウェイで対戦。前節の出場停止処分から復帰したデ・ゼルビ監督の指揮の下、ブライトンは変わらない好調ぶりをピッチで示していた。
序盤からブライトンがパスをつなぐ展開を見せるも、一方のリーズも少しずつチャンスメイク。ただし、26分、27分にリーズの右サイドで迎えたチャンスは、三笘が献身的かつ決定機を凌ぐ守備で対応。相手のビッグチャンスをふいにした。
すると32分、右サイドから突破したブライトンは、パスカル・グロスがファーへのクロスを供給。これを三笘がヘッドで折り返すと、中央でフリーのアルゼンチン代表アレクシス・マクアリスターがヘッドでゴールを揺らした。
これで流れに乗るかと思われたが、リーズも反撃を開始。39分、左サイドの守備からカウンターを開始したリーズは、中央のイングランド代表パトリック・バンフォードが、小さな持ち出しからミドルシュートを放ち、これがディフェンスに当たりながらクロスバーをたたき、そのままゴールラインを割ると、試合を振り出しに戻した。
同点で迎えた後半、試合を動かしたのは日本代表MFだった。60分、三笘がボックス内でボールを受けると、キレのあるドリブルで縦に抜け出してクロスを送る。これが相手に当たりながらゴールに吸い込まれ、“実質三笘アシスト“な勝ち越し弾となった。
しかし、それでも試合はブライトンのものとはならない。ホームのリーズは、77分、ショートコーナーから左で受けたジャック・ハリソンが右足を振り抜くと、きれいな放物線を描いたフィニッシュがゴール右上隅へと吸い込まれた。
再び振り出しに戻った試合は、最後まで一進一退の攻防を繰り広げる。ホームのリーズは、下位に沈むチームとは思えない積極性と連携でブライトン守備陣を切り崩し、何度も決定的な場面を作り出していた。耐え凌いだブライトンは終盤にゴール前に何度も攻め込んでチャンスを生み出したものの、三度勝ち越すことはできず、そのままタイムアップ。
フル出場を果たした三笘は、1-1からの勝ち越し点をお膳立てするなど、チームの全2得点に関与するなど、前節に続いて主役級の働きぶりを披露。ブライトンは勝ち点3を手にできなかったものの、三笘は変わらないクオリティを示していた。
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