バロンドーラーのお墨付き! カンナヴァーロ氏、DFキム・ミンジェを称賛「決して気が散ることも…」

 プロキャリアをナポリでスタートさせて、2006年には『バロンドール賞』を受賞した元イタリア代表のファビオ・カンナヴァーロ氏が、“古巣”の快進撃を支える韓国代表DFキム・ミンジェを称賛した。14日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 1996年11月15日生まれのキム・ミンジェは現在26歳。これまでに母国の全北現代モータースや北京国安、フェネルバフチェなどでのプレーを経て、2022年にナポリに加入した。昨夏に退団したDFカリドゥ・クリバリ(チェルシー)の後釜としてすぐさま定位置を確保すると、欧州5大リーグ初挑戦ながらここまで公式戦33試合に出場。1989-90シーズン以来となるセリエA制覇と、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ8強入りに迫るナポリの原動力になっている。

 イタリア、そして欧州大会での活躍により、瞬く間にセンターバックとしての評価を上げたキム・ミンジェ。マンチェスター・Uを筆頭にビッグクラブが関心を寄せるまでの存在となった同選手について、カンナヴァーロ氏は「キムは本当に見違えるように良くなっている。数年前、アンドレア・カルネヴァーレが『彼をウディネーゼに連れて来たい』と電話をかけてきたことがあったんだ。私が指導していた中国リーグでもプレーしていたからね。その時は、力強い選手だけど、プレーに対する自信が欠けていた印象だった」と告白。続けて「ルチアーノ(・スパレッティ)の下で、集中することを学んだ。決して気が散ることも、怖気付くこともなく、いつもそこにいて、何が正しいことなのかを常に知っている」と称賛している。

 これまでに、ディフェンダーとして『バロンドール賞』を受賞したのは、フランツ・ベッケンバウアー氏とマティアス・ザマー氏、そしてカンナヴァーロ氏の3名のみ。カルチョ界におけるレジェンドからのお墨付きをもらったキム・ミンジェの活躍に注目だ。