3月15日、参議院は国会に一度も出席せず、「議場での陳謝」にも応じなかった政治家女子48党(旧NHK党)のガーシー氏に対し、「除名」処分することを正式に決定した。
ガーシー氏は去年7月の初当選以降、約8カ月間一度も国会に出席せず、3月8日の本議会で「陳謝」する懲罰を科せられるも出席していなかった。
そして14日、参議院の懲罰委員会でガーシー氏の代理として出席した政治家女子48党の浜田政調会長が弁明文を読み上げた。
「俺が30万人近くに言った(登院しないという)公約は160人ほどの人々の意見だけで反故にされるということになります。なんの決まりも指導もなく、当選してからごちゃごちゃいうのは後出しじゃんけんですよ」「国会に登院しないことを公約に当選した」
10分以上に及んだ弁明に、世耕参院自民党幹事長は「国会議員というのは全国民の代表」とし、考え方が間違っていると指摘した。
その後、参議院の懲罰委員会はガーシー氏に対し、国会議員の資格を失わせる「除名」とする処分を全会一致で決定した。
こうしたガーシー氏の騒動についてどうみてるのか、村上世彰氏の次女で村上財団代表理事の村上フレンツェル玲氏に聞いた。
「民主の声をオンラインなどで発信し、過激なことを発言して、票を集めて当選するという民主主義のハック(技術を駆使してシステムを操ること)は戦略的にされている。ただ、これが悪い形で戦略的だった例だ」
出席もせず除名となったガーシー氏だが、票を投じた人にとっては残念に感じる結果になったのでは。
「日本の政治がなかなか変わらないから、この人に託してみると票を入れた方も結構いたと思う」
ガーシー氏はSNSやYouTubeといったネット上で訴えかけることが多かったが、それについてどう見ているか。
「私も女性向けの政治塾をやっていて、ネットの政治戦略を講義の中に入れているのだが、(ガーシー氏の)ネットを使った民主主義のハックは上手かった。党としても政治家女子48党など頻繁に党名を変えて注目を集めたりと、メチャクチャではあるがネットを使った民主主義のハックが上手い」
(『ABEMAヒルズ』より)
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側