公式戦3試合連続でゴールへの直接関与を見せ好調の波に乗る三笘薫が2度目のM23ダービーに挑む。“M23ダービー”とはブライトンとクリスタルパレスが顔を合わせる一戦の別称であり、互いのホームタウンが「M23」という一本の道路で結ばれていることからこう呼ばれている。距離自体はそう近くはないものの、両クラブやサポーターたちが持つライバル意識の高さはダービーの多いプレミアリーグの中でも指折りだ。カードが飛び交うことも多い両者の対決だが、この試合ではどのような展開を見せるのだろうか。
【映像】三笘薫MOMに選ばれたキレMAXな縦突破とベルベットなヘディング
ブライトンとクリスタルパレスの一戦は直近のリーグ戦3試合すべてで1-1の引き分けであり、試合終了前の劇的なゴールも多めとダービーらしい熱い試合展開が多い。前述のように試合が荒れることも珍しくなく、昨シーズンに行われた試合では両軍合計7枚のイエローカードが出ている。
そんな選手たちも気合の入る一戦において、ブライトンはクリスタルパレス相手に直近7試合で勝ち星がない。また、クリスタルパレスは2023年になってから未だ勝利がない状況が続いているが、このダービーで相性の良いザハが2節前に怪我から復帰し、早速存在感を放っている。好調のブライトンだが、当然ながら油断はできない。
この一戦で三笘薫は重要な役割を担うだろう。冒頭でも述べたように三笘は直近3試合で1ゴール2アシストと現在絶好調だ。先月中旬に行われた前回対戦時には公式戦での連続ゴールを止められているだけに、この試合ではゴールやアシストの活躍を見せ雪辱を果たしたい。
また日本代表FWは現在プレミアリーグでシーズン6ゴールを達成しており、香川真司や岡崎慎司の持つプレミア1シーズンでの日本人最多得点記録に並んでいる。熱い試合が予想されるダービーでゴールを決め、日本人単独トップへと躍り出たいところだ。
そんな快挙が期待される一戦は、日本時間16日の早朝4時30分キックオフ予定だ。早い時間帯ではあるものの、三笘のゴールと白熱した試合展開で眠気を吹き飛ばしてくれることだろう。現地、そして遠い日本からこの一戦を見守るサポーターへ、歓喜に沸く瞬間を届けられることを期待したい。
文・小柳津 諒(ABEMA/プレミアリーグ)(c)aflo