【プレミアリーグ】ブライトン1-0クリスタルパレス(日本時間3月16日/アメックス・スタジアム)
イングリッシュ・プレミアリーグ第8節の延期分となるブライトンvsクリスタルパレスがアメックス・スタジアムで行われ、1-0でブライトンが勝利した。日本代表FW三笘薫は左サイドハーフとして先発出場すると、この試合で唯一の得点シーンとなった先制点をアシスト。日本人のプレミアリーグ1シーズン最多得点記録の更新はならなかったものの、直近のリーグ戦2試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれていた三笘は、今節も2試合連続アシストと気を吐いた。
「M23ダービー」とはブライトンとクリスタルパレスが顔を合わせる一戦の別称。互いのホームタウンが“M23”という一本の道路で結ばれていることからこう呼ばれており、距離自体はそう近くはないものの、両クラブやサポーターたちが持つライバル意識の高さはダービーの多いプレミアリーグの中でも指折りだ。
調子を上げるブライトンと中位につけるクリスタルパレスによる「M23ダービー」。直近3試合が1-1で終わっているという両者譲らない拮抗したゲームをいつも繰り広げるカードだが、この試合もその展開は同様だった。
試合序盤から鋭いプレスで押し込んだのはクリスタルパレスだったが、12分に流れが変わる。左サイドから中に運んだエクドル代表ペルビス・エストゥピニャンのパスを、ボックス内の左で三笘薫がフィニッシュ。シュートはGKに正面でキャッチされたものの、停滞感のある立ち上がりのなか、左サイドのコンビで作った最初のチャンスで三笘がブライトンとしてこの試合で初めてのシュートを放ち、ホームチームが流れを変え始めていった。
すると15分、その時は訪れた。中央の左サイドでパスを受けた三笘が、中へと切り込みながらドリブルを開始する。相手に寄せられるなかでスピードアップしながら、次の瞬間、縦へスルーパスを送ると、これにソリー・マーチが反応。ワントラップで左にボールを置くと、すぐさま左足を振り抜いて、ゴール右隅へとシュートを突き刺した。
このゴールで勢いを増したブライトンがその後の試合を支配していくと何度もゴール前に迫っていく。
後半も変わらずにブライトンのペースで試合が進んでいくと、51分にはスタジアムの大型ビジョンが映らなくなる不測の事態で、一時ゲームが中断する珍しい事態に。それでも、数分後に再開したゲームで、ブライトンはペースを乱すことなく攻め立てていき、統率の取れた小気味良いパスワークで相手陣内でチャンスを生み出していった。
アディショナルタイム9分という珍しい展開となった試合は、そのままスコアが動くことなく1-0で終了。三笘は78分に途中交代でピッチを去ったものの、この試合を決定づけた1点を演出するなど、変わらない存在感を示した。
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