【プレミアリーグ】ブライトン1-0クリスタルパレス(日本時間3月16日/アメックス・スタジアム)
三笘薫が予想もしないようなプレーでチャンスを演出した。ブライトンがダイレクトプレーの連続でクリスタルパレスゴールに迫るなか、日本代表が選択したのは”頭スルーパス”だった。この意外性あるプレーには、スタンドからも大きな歓声が起きていた。
ブライトンが1点をリードする34分、巧みな連係からチャンスが生まれる。
ストライカーとして先発出場していた元イングランド代表ウェルベックが右サイドで相手からボールを奪うと、中央にいたアルゼンチン代表マクアリスターへ、ふわりとしたパスを供給。マクアリスターはこれをダイレクトで落とし、受けたドイツ人MFグロスは左から中へと走り込む三笘にダイレクトでパス。このボールが頭上に届いたこともあり、三笘は斜め右前にいたウェルベックへとそのまま“頭”でスルーパスを出したのだ。
このパスは結果的にタッチラインを割ったが、ビッグチャンスが生まれかねない際どいプレーにスタンドのブライトンサポーターからは大きな歓声が巻き起こった。
この4人の連係についてABEMAで解説を務めた元日本代表・安田理大氏は「全員がイメージを共有してないとできないプレーですね」と、クリスタルパレスを崩した攻撃に賛辞を送った。
視聴者も「鬼パスw」「発想がすごい」「いい展開」「頭でそんな飛ぶか」と三笘のラストパスのアイデアを驚きと共に反応していた。
三笘の「鬼パス」と表現した視聴者もいたが、ラストパスがフィニッシュにつながらなかったのは、この日の天候が雨だったことも影響していただろう。スリッピーなピッチでボールが流れてしまったが、“雨の芝”のパスワークよりむしろ“空中”の連係を選んだのは最適な手段である。晴れたピッチコンディションかあるいは、回転や芝目の状況次第でウェルベックに繋がっていた可能性もあり、アイデアとしては非常に有効なプレーだった。
(ABEMA/プレミアリーグ)