フィルジル・ファン・ダイク

 リヴァプール所属のオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、補強の必要性を訴えた。17日、イギリスメディア『アスレティック』がコメントを伝えている。

 昨シーズンはマンチェスター・Cとの熾烈なデッドヒートの末にリーグ制覇を逃したものの、FAカップとカラバオカップの2冠を達成。チャンピオンズリーグ(CL)でも決勝進出を果たすなど、国内外で無類の強さを見せつけたリヴァプール。惜しくも逃した4冠達成に向け、ユルゲン・クロップ監督体制8年目で迎える今シーズンの戦いにも大きな期待が寄せられていた。

 しかし、開幕前の期待とは裏腹に今シーズンは序盤から苦戦が続いている。プレミアリーグでは26試合を戦い終えた段階で首位アーセナルと暫定「24」ポイント差の6位に位置しており、逆転優勝は極めて厳しい状況に。また、CL、FAカップ、カラバオカップからの敗退も決定。今シーズンを無冠で終えることが濃厚となっている。

 そうした中、来シーズンのチーム編成に関する懸念も指摘されている。ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノについては、すでに今シーズン終了後の退団が決定。また、ギニア代表MFナビ・ケイタやイングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレン、元イングランド代表MFジェイムズ・ミルナーとの現行契約は今年の夏で満了に。また、仮に来シーズンのCL出場権を逃した場合、主力選手が流出する可能性があるとも噂されている。

 チームの主将を務めるファン・ダイクは「何人かの選手たちはクラブを去ることになる。それは明らかだ」とコメント。その上でクラブに補強の必要性を訴えつつ、それに絡めてCL出場権を確保することの重要性を次のように語っている。

「過去5年間のような状況にしたいのであれば、クオリティーの高い選手たちを補強することが必要だ。とりわけ、そうした選手たちが去っていく状況においてはね。それがとても難しいということは全員が理解している。適切な選手を探すのは非常に困難だが、こうした場合、クラブは自分たちの仕事を遂行しなければならない」

「我々にはまだ多くの試合が残されており、CLにも出たいと思っている。それが世界最高峰の選手を惹きつけることに繋がるとも思っているよ。もちろん、常にとは言わないが、間違いなく助けにはなるだろう」
 
 いよいよ2022-23シーズンも終盤に突入。リヴァプールはプレミアリーグで12試合を残しており、CL出場権をかけた戦いはまだまだ続く。ファン・ダイクは「チーム全員がCLでプレーしたいと思っているし、ファンも同じ気持ちだと思う。我々はピッチ上のパフォーマンスでそれを示す必要があるが、ファンの存在も必要だ。彼らはどんな時でも寄り添ってくれたが、今回はもっと必要になるだろう。我々は戦うよ」と意気込みを示した。

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