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 逆境を生きる強い女性に憧れがあった。昨年芸能生活20周年&30代突入というWアニバーサリーを迎えた剛力彩芽が、東映ムビ×ステ第5弾の映画『仁義なき幕末 -龍馬死闘篇-』(3月25日公開)で坂本龍馬の妻・おりょうを演じる。どんな逆境に見舞われようとも常に「ケセラセラの精神」で生きてきたという剛力には、他人には決して見せない独自のポジティブ回復法があった。

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 令和ヤクザの恭次(松田凌)が幕末にタイムスリップ。何故か自分とそっくりな坂本龍馬の死をきっかけに、恭次が龍馬になり代わり「日本の夜明け」を目指す。弱気になる恭次を奮起させるのが、剛力演じる龍馬の妻・おりょう。啖呵を切り、恭次の頬を激しくビンタ。とした和装姿で勇ましい姿を見せつける。

 「和装も強い女性の象徴のようなおりょうさんも大好き」と大抜擢に喜色満面の剛力だが、劇中の後半では笑顔を封印。鋭い視線で恭次を詰める。「私は喧嘩をしたらギャンギャン泣いてしまうタイプなので、昔から怒るシーンは苦手でした。でもおりょうさんはいつ何時でも一本筋が通っているイメージがあるので、啖呵を切る場面では感情を爆発させながらもスマートな姿でビシッと決めることを意識しました」と熱演報告。そして鋭いビンタを恭次の頬に炸裂させる。「一回目のビンタは大失敗…。すると松田さんが『思い切りやってください!』と仰ってくれて、2回目はバチン!と音がして頬に手の跡が残るくらい思い切りいかせていただきました」と松田の胸を借りた。

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 強い女性への憧れを口にしているように、剛力自身も逆境を跳ね除けるのが好き。マイナスをプラスのパワーで吹き飛ばす秘訣は、背水のに身を置くことだという。「悩んで落ち込んだら、一度どん底まで落ちてみる。そこまで落ちたらあとは上がるしかない。背水の陣です。自分をダメ人間だと思うくらい落ち込んで自問自答すると『いや、ちょっと待てよ。そんなことはないだろ?負けてたまるか!』という感情が湧く。ほかの人には見せないようにしていますが、これが私のポジティブ回復法です」と打ち明ける。

 自分を一番理解しているのは自分。ならば傷を癒す方法も自分が一番よく知っている。「思い悩んでいるときに他人に相談したとしても、実はあまり頭の中に入ってこないものです。自分のことは自分が一番良くわかっているので、自分の機嫌は自分で直すのが一番。人に直してもらっていたら、いつまでたっても人に頼ってばかりの人間になってしまうし、迷惑をかけることにもなる。どんなに考えても答えが出ないものに対しては“ケセラセラ、なるようになる!”精神でいます」と自己を確立している。

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 昨年芸能活動20周年に加えて、30歳の誕生日を迎えた。「去年の8月に30歳になりましたが、思ったのは“私も30歳になるのか…”ということでした。精神的な感覚だと16歳とあまり変わらず、私は永遠の16歳なのかな?と思ったりして(笑)。でも10代、20代の頃に比べると今の方がのびのびと生きている気がします。デビュー20周年ということもあり、これまで培ったものを土台として新たに頑張りたいという気持ちが強いです。30代の大人っぽさをお見せすることが出来たら嬉しい」と背筋を伸ばす。

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 個人事務所を立ち上げて3年。映画にドラマに堅調な活動を維持している。今年の目標はファンイベントを自らの手で実現させること。「芸能生活20周年と30歳という節目なので、皆さんに喜んでもらえるようなイベントを開催したいです。どうすればみんなに楽しんでもらって満足していただけるのか。ゼロから考えている最中です。やることも考えることも沢山で大変さを感じることもありますが、それ以上にワクワクしています」と力をみなぎらせている。

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取材・文:石井隼人
写真:You Ishii

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