試合中の「来いよコラ!」アピール直後に強烈な腹パン2発で衝撃KO。悶絶イヤ倒れの敗者には「肋骨が折れたかも」といった心配の声や「黒豹がまるでピンクの猫になった」など辛口コメントも寄せられた。
3月17日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 9」。ブラック・パンサー(タイ) とタギール・カリロフ(ロシア)の試合は1ラウンド開始2分、カリロフがヒジ、アッパー、ボディの強烈な連打で屈強なタイ人ファイターをKOした。
カリロフは、ONEデビュー戦でロッタン・ジットムアンノンと真っ向勝負で打ち合でハートの強さを証明したファイターでここまで2勝1敗。対戦相手のブラック・パンサーは初参戦ながらムエタイとキックで24歳ながら70勝を超える実力者だ。
試合開始と共にローを蹴り合う立ち上がり。ブラック・パンサーがステップを使いながらワンツーを打つと、カリロフもロープ際に押し込んでいき離れ際にヒジ。ここは空を切るが大振りのフックで反撃する。
ブラック・パンサーの強いローの連打に全く動じず前に出続けるカリロフは、蹴られた太腿をポンポンと叩き「効いてねえぞ、来いよコラ!」と挑発。
あえて「かかってこい!」「効いてねぇ!」と煽る場面は効いている場面の格闘技“あるある”。負けフラグになりがちな挑発ジェスチャーに、ABEMAの解説・大沢ケンジも「もっと来いという時は来て欲しくない時なんですよね…」と語ったが、この日のカリロフは違った。
痛い足を叩いて気合が入ったか、ボディ、右フック、ボディ、左ストレートと連打を叩き込み相手を後退させると、さらに畳みかけるようなヒジ、アッパー、ボディの猛ラッシュ。一連のラッシュをことごとく被弾したブラック・パンサーは、とくにボディが効いたが、腹を抑えて悶絶。そのまま立ち上がることなく撃沈した。
リプレイ映像でフルパワーの右、左ボディが連続で突き刺さる場面が映し出されると「このボディは立てない」「肋骨が折れたかも」と視聴者から心配の声。海外SNSには「黒豹ではなくピンクの猫ちゃんだったな」とあっけなく敗れたパンサーへの辛口コメントも聞かれた。
快勝のカリロフはややテンションが上がったか中指を立てて“どや”アピール。観客に「もっと盛り上がってくれ」と最後まで上機嫌。「パワフルだろ?どうだ、パワフルだっただろ?」と強さを誇示したカリロフはファイティングボーナスをゲットして「ONEのベルトが欲しいね。これがオレの仕事。戦うことが好きだ。だからオレはここにいる」と威勢よく勝利者インタビューに応えていた。