アトレティコ・マドリード

 ラ・リーガ第26節が18日に行われ、アトレティコ・マドリードとバレンシアが対戦した。

 現在ラ・リーガ2連勝中のアトレティコ・マドリードは9戦負けなし(6勝3分)と好調をキープ。3連勝を懸けた今節はホームにバレンシアを迎える。バレンシアはピーター・リム氏がオーナーとなってから監督交代を繰り返しており、今季もジェンナーロ・ガットゥーゾ前監督との契約を1月31日付で解除。クラブの“レジェンド”であるルベン・バラハ監督を新指揮官として迎え入れていた。前節終了時点で17位と依然として残留争いに巻き込まれており、好調のアトレティコ・マドリードを下してラ・リーガ2連勝を飾りたい。

 アトレティコ・マドリードは前節のジローナ戦からスターティングメンバー1名を変更。ロドリゴ・デ・パウルがスタメンに復帰しており、アントワーヌ・グリーズマンやメンフィス・デパイが引き続き先発に名を連ねた。一方、バレンシアは前節のオサスナ戦から3名を入れ替え。ホセ・ルイス・ガヤやジャスティン・クライファートらが先発に送り出された。

 試合は好調のアトレティコ・マドリードが序盤から主導権を握る。20分、ペナルティエリア手前でボールを受けたマルコス・ジョレンテが中央へ繋ぐと、デ・パウルがマリオ・エルモソとのワンツーから斜めのパスを供給。メンフィスがポストプレーからエルモソの折り返しに再び反応したものの、シュートはGKギオルギ・ママルダシュビリに阻まれる。ダイレクトでの美しいパスワークで先制とはならなかった。

 それでも直後の23分には先制に成功。敵右サイドで前を向いたM・ジョレンテがペナルティエリア手前でまでボールを持ち運ぶと、斜めの動きでペナルティエリア侵入したグリーズマンにボールを預ける。グリーズマンはファーストタッチから左足でゴールネットを揺らした。

 バレンシアも29分に反撃へ。右サイドからのアーリークロスにフリーで反応したウーゴ・ドゥロがダイレクトで流し込んだものの、直前のプレーでファウルがあったため得点は認められず。前半はこのままアトレティコ・マドリードの1点リードで終了した。

 後半に入ると立ち上がりの49分、アトレティコ・マドリードはM・ジョレンテがドリブルで中央へ切り込んで左足フィニッシュまで持ち込む。ここはGKママルダシュビリに弾き出されたものの、クリアボールを拾ったヤニック・カラスコが左サイドからドリブルをスタート。デ・パウルとのワンツーからペナルティエリア左の深い位置に侵入し、そのまま右足でファーサイドに沈めた。アトレティコ・マドリードが貴重な追加点を記録している。

 勢いに乗ったアトレティコ・マドリードは67分、自陣で奪ったところからグリーズマンがボールを運んで左のスペースへ送る。追い付いたアルバロ・モラタが体制を立て直して、切り返しから左足でクロスボールを送ると、ファーサイドで余っていたトマ・レマルがヘディングシュートを叩き込んだ。交代で入った2選手が大きな仕事をやってのけ、アトレティコ・マドリードが試合を決定付けた。

 バレンシアは78分、左サイドを駆け上がって浮き球のパスを引き出したガヤが左足で低い弾道のクロスボールを送ると、ニアサイドのスペースへ走り込んだサムエウ・リーノがダイレクトで合わせる。左足でファーサイドを狙ったシュートはポストに嫌われた。

 試合はこのままタイムアップを迎えた。アトレティコ・マドリードがラ・リーガ3連勝、10戦負けなしを記録。3位をキープし、その好調さを見せつける結果となった。一方のバレンシアは第24節バルセロナ戦以来2試合ぶりの黒星。今節のヘタフェの結果次第では降格圏に転落する可能性も出てきた。

 ここから各国リーグ戦はインターナショナルマッチウィークによる中断期間に突入。次節、アトレティコ・マドリードは4月2日にチャンピオンズリーグ出場権を争うライバルのベティスをホームに迎える。一方、バレンシアは同3日にラージョ・バジェカーノをホームに迎える予定だ。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 3-0 バレンシア

【得点者】
1-0 23分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
2-0 49分 ヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリード)
3-0 67分 トマ・レマル(アトレティコ・マドリード)