【プレミアリーグ】アーセナル-クリスタルパレス(日本時間3月19日/エミレーツ・スタジアム)
プレミアリーグで首位をひた走るアーセナルが日本時間19日に12位につけるクリスタルパレスと対戦する。アーセナルとクリスタルパレスはどちらもホームタウンをロンドンに置いており、ダービーマッチとしても知られる。ガナーズ(アーセナルの愛称)は今季ロンドン勢と8試合を戦っており、7勝1分と無敗で同じロンドンをホームとするライバルクラブに大きく勝ち越している。今節もその好相性ぶりを見せつけることができるだろうか。
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アーセナルは直近に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のスポルティングCP戦で、日本代表・冨安健洋とフランス代表・サリバの両ディフェンダーが負傷交代。そしてPK戦の末にベスト16でEL敗退とやや不穏な空気が流れている。先述した日本代表DFとフランス代表DFの今節の出場は難しいことが予想され、2人の優れたDFを失ったことでこれまでよりは難しい戦いが余儀なくされるだろう。
一方のクリスタルパレスは現在12位だが、2023年以降唯一勝利のないプレミアリーグのクラブであり、最下位サウサンプトンとの勝ち点差はわずかに「5」だ。今後数試合の結果次第ではいつ降格圏に沈んでもおかしくはない。この成績不振を受けてフロントは日本時間17日にヴィエラ監督を解任した。このロンドンダービーではU21で指揮を執るマッカーシーが暫定監督を務めるが、果たしてリーグ優勝に向けて突き進むアーセナル相手に奮闘することができるのだろうか。
しかし両クラブともに悲観することばかりではない。アーセナルはエースのガブリエウ・ジェズスが前節に怪我から復帰し、チームの攻撃を引っ張る男が再びピッチへと戻ってきた。まだ本調子ではないものの試合のリズムを変えることができるフォワードの存在は大きいはずだ。
対するクリスタルパレスも前節ブライトン戦で、3試合も遠ざかっていた枠内シュートを3本放つなど、以前と比べると攻撃陣はやや復調気味である。またヴィエラをお役御免としたことで生じる“解任ブースト”にも期待だ。
加えて両者の対戦では、アルテタがアーセナル指揮官に就任して以降の6試合で3度の引き分けと拮抗した展開を見せている。さらにその6戦での得点も両軍合わせて15ゴール決まっており、1試合で2得点以上入るほどの白熱ぶりだ。互いにショッキングな出来事から切り替える必要のある両クラブだが、この一戦はダービーマッチということもあり、気合が入っていることだろう。両チームの選手たちが見せる躍動感あふれるプレーに期待したい。
文・小柳津 諒(ABEMA/プレミアリーグ)