レアル・ソシエダvsエルチェ

ラ・リーガ第26節が19日に行われ、レアル・ソシエダとエルチェが対戦した。

チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に付けているレアル・ソシエダだが、直近では苦戦が続いている。ラ・リーガでは2月13日に行われたエスパニョール戦以降、白星を掴めておらず、ヨーロッパリーグ(EL)も含めると公式戦6試合未勝利となっている。今節はホームで最下位エルチェと対戦。5位に付けるベティスとの勝ち点差は「3」となっており、CL出場圏内を確保するためにも、絶対に勝利が求められる一戦となる。

レアル・ソシエダは、日本代表MF久保建英が最前線でアレクサンダー・セルロートと2トップを形成。そのほか、マルティン・スビメンディやブライス・メンデス、ダビド・シルバらがスタメンに名を連ねている。

 試合は序盤からホームのレアル・ソシエダが攻勢に出る。5分、ボックス手前中央でボールを受けたD・シルバが巧みな切り返しで相手DFのマークを外し、ボックス内右へ絶妙なパスを送る。これを受けた久保が左足を振り抜いたが、シュートは枠の上へ外れた。9分には再び久保にチャンス。ボックス右角付近でボールを受けた久保がボックス内に侵入し、最後はシルバとのパス交換からシュートを放ったが、こちらも枠を捉えることはできなかった。

 押し込まれる時間が続いていたエルチェは13分にチャンス。自中央でボールをキープしたジェラール・グンバウがそのままドリブルで敵陣バイタルエリアまで持ち運ぶ。最後はボックス手前から左足を振り抜いたが、強烈なシュートはGKの好セーブに阻まれ、惜しくも得点とはならなかった。

 ピンチを凌いだレアル・ソシエダはボール保持率を高め、エルチェを押し込んでいく。久保も左右両サイドに流れて巧みにボールを引き出し、鋭いクロスやドリブル突破でチャンスを演出する。39分、左CKのこぼれ球を拾ったイゴール・スベルディアがゴール至近距離からシュートを放ったが、ボールは枠の上へ。その直後には久保がボックス手前から左足で強烈なシュートを放ったが、これも枠の外へと外れた。チャンスを生かせぬまま、前半はスコアレスで終了した。

 迎えた後半開始直後の48分、久保がレアル・ソシエダに待望の先制点をもたらす。敵陣左サイドの中央寄りでシルバが縦パスを引き出すと、ドリブルで持ち運んでボックス内左へスルーパスを送る。DFラインの背後を取った久保が左足でゴール右下隅に流し込みネットを揺らした。久保のリーグ戦今シーズン5ゴール目でホームチームが先手を取った。

 先制に成功したレアル・ソシエダは、その後もB・メンデスや久保、セルロートを起点にいくつかチャンスを作っていく。際どいシーンも作るものの、相手DFの粘り強い対応に阻まれ、追加点を奪うまでには至らない。対するエルチェは少しずつボール保持率を高めていき、相手バイタルエリアへの侵入を試みていく。しかし、レアル・ソシエダも集中した守備を見せ、決定的なチャンスを作らせない。

 ホームチームの1点リードという緊迫した展開で試合は最終盤へと向かう。迎えた90分、レアル・ソシエダが決定的な追加点を奪う。途中出場のアンデル・バレネチェアが敵陣中央で相手の横パスを引っ掛け、そのままボックス手前まで侵入。相手DFを巧みに交わしてボックス内に侵入すると、最後は右足でゴール左下隅に流し込みネットを揺らした。ホームチームが終了間際にリードを広げる。

 試合はこのまま終了し、レアル・ソシエダが公式戦7試合ぶりの白星を手にした。次節、レアル・ソシエダは4月2日にアウェイでビジャレアルと、エルチェは4月1日にホームでバルセロナと対戦する。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2-0 エルチェ

【得点者】
1-0 48分 久保建英(レアル・ソシエダ)
2-0 90分 アンデル・バレネチェア(レアル・ソシエダ)