ドイツ代表を率いるハンジ・フリック監督が、現役引退を発表したメスト・エジルにオマージュを捧げた。22日、ドイツサッカー連盟(DFB)公式サイトが伝えている。
1988年10月15日生まれのメスト・エジルは現在34歳。左足が生み出す創造性に富んだプレーに加えて、有名な童話のタイトルと自身の名前の綴りをかけた“オズの魔法使い”の異名を取る同選手は、2006年にシャルケでプロキャリアをスタートさせた。その後はブレーメンやレアル・マドリード、アーセナルなどで活躍し、キャリア晩年期は両親がルーツを持つトルコのフェネルバフチェとイスタンブール・バシャクシェヒルでプレー。またドイツ代表としても2009年2月の代表デビュー以降、通算92試合に出場し、2014年のブラジルW杯優勝の立役者になった。
2006年から2014年までの約8年間に渡って、ドイツ代表のアシスタントコーチとしてチームを支えたハンジ・フリック氏。ヨアヒム・レーヴ氏の右腕を務めた同氏は、“世界一の景色”を共に眺めたエジルにオマージュを捧げた。
「メスト・エジルは、我々にとって信じられないようなプレーヤーのひとりだった。キャリアのピーク時、彼は世界最高のフットボーラーであったことは間違いない。10年近く代表チームで過ごした彼のハイライトは、2014年のワールドカップで優勝したことだろう。あの瞬間は、彼が重要な役割を果たしたことに対する勝利でもある」
「彼との仕事は本当に楽しかった。信じられないほどの才能に溢れ、テクニックとビジョンは素晴らしかったね。我々はみんな、彼と彼の家族がこの次なる章でもベストを尽くせることを願っている」