サッカー日本代表は、24日にキリンチャレンジカップ2023でウルグアイ代表と対戦する。23日には森保一監督が前日記者会見に出席し、ウルグアイ戦で三笘薫を先発起用することを明言した。
【映像】「三笘薫は先発」サッカー日本代表・森保監督 選手の起用法について語る
会見の冒頭で森保監督は、先日のWBCで3大会ぶりとなる世界一に輝いた侍ジャパンに対し「WBCの侍ジャパン、監督、選手、関係者の皆さまに『おめでとうございます。日本中に感動をありがとう』とお伝えしたい」と笑顔で祝福。続けて、自身の初陣となるウルグアイ戦について記者たちからの質問に答えるなかで、現在プレミアリーグで活躍する三笘薫の起用法について答えた。
三笘は昨年のカタールワールドカップにも出場し、4試合でピッチに立った。グループステージ最終戦では“三笘の1ミリ”とも呼ばれるスーパープレーで田中碧の決勝点をアシストしたが、出番の全てが途中出場だった。
大会後、イングランドに戻った三笘はプレミアリーグで躍動。所属するブライトンの主力に定着し、リーグ戦で6得点4アシストを記録するなど鮮烈な活躍を披露していた。いまや欧州のビッグクラブが獲得に関心を示していると報じられるなど、評価はうなぎのぼりだ。
森保監督は「ワールドカップの時に力がないからサブだったのではなく、彼にはワールドカップの時点で先発で(活躍)できるだけの力はあったと思います」と述べる。三笘はワールドカップ直前に負傷や体調不良があり、万全なコンディションではなかった。
今回は所属クラブでの好調を維持したまま日本代表に合流できており、三笘のウルグアイ戦先発起用は2026年の北中米W杯に向けた新たなスタートを象徴するメッセージとなりそうだ。
また、森保監督はウルグアイ戦で遠藤航がゲームキャプテンを務めることも明らかにしている。今回は「チームづくりの中でいろいろな選手を見ながら決めていく」と、固定のチームキャプテンを設けずに活動する。
ウルグアイ戦のゲームキャプテンに指名された遠藤について、森保監督は「航はチームキャプテンになるだけの経験もありますし、キャラクター的にもできると思います。実際に背中で見せられる素晴らしいプレーをしているので、キャプテンにふさわしい選手」と称賛した。
カタールワールドカップまでチームキャプテンを務めた吉田麻也は、今回の日本代表メンバーに選ばれていない。だが、「今回の招集選手たちが完全にベースということではなく、まだまだ力のある選手がいる」と森保監督は述べており、吉田をはじめとしたカタールワールドカップに出場したベテラン選手たちに再びチャンスが与えられる可能性も残っている。
そのうえで今後は吉田に限定することなく、慎重にチームキャプテンを選ぶつもりだという。森保監督は2026年の北中米ワールドカップに向けた日本代表のチームキャプテンについて「選手層の幅を広げながら、戦術の幅を広げながら最強・最高のチームを作っていくために活動し、競争している中で『自分がオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチでチームのために責任を持って行動する』というところを各選手にまず持ってもらいながら決めていく」という方針を示した。
先日行われたWBCでは野球の侍ジャパンが3大会ぶりとなる世界一に輝いた。森保一監督は「WBCの侍ジャパン、監督、選手、関係者の皆さまに『おめでとうございます。日本中に感動をありがとう』とお伝えしたい」と祝福した。さらに「侍ジャパンは素晴らしい戦い方を見せてくれた。世界トップ基準のスーパーな個の持った選手が揃っている。スーパーな特徴を持った選手が揃い、チームのために献身的に戦う姿勢を持っている。個の力、チームの戦いの大切さを教えてくれた」と選手たちに伝えたという。
侍ジャパンに刺激を受けたサムライブルーたちがどのようなプレーを見せてくれるか。遠藤がゲームキャプテンを務め、三笘も先発出場する新生・森保ジャパンのウルグアイ戦は24日の19時半にキックオフ予定となっている。
文・舩木渉 (c)ABEMA