アーセナルがガーナ代表の活動にメディカルスタッフを帯同させているようだ。23日、イギリス紙『デイリーメール』やスペイン紙『アス』が伝えている。
FIFAワールドカップカタール2022では、ポルトガル代表、韓国代表、ウルグアイ代表と同居したグループHで最下位に終わったガーナ代表。大会終了後にはオットー・アッド前監督が退任し、かつてブライトンを率いた経験がるクリス・ヒュートン氏が新指揮官に就任した。新体制となった“ブラック・スターズ”(ガーナ代表の愛称)は今月にアフリカ・ネイションズカップ予選の2試合を戦うこととなっている。
今回のガーナ代表には、MFトーマス・パルティ(アーセナル/イングランド)やMFモハメド・クドゥス(アヤックス/オランダ)、FWイニャキ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ/スペイン)らW杯を戦ったメンバーも多く名を連ねているが、少し意外な人物も同国代表と行動を共にしているようだ。
報道によると、アーセナルでフィジオ・セラピストのチーフを務めているサイモン・マーフィー氏が、ガーナ代表の活動に帯同している模様。トーマスへの追加的な医療的ケアを行うことを目的としたものであり、同選手の負傷への予防措置的な意味合いが強いと伝えられている。ミケル・アルテタ監督をはじめとしたクラブ幹部は、トーマスを非常に重要な戦力と捉えており、プレミアリーグのタイトル争いを控えたこのタイミングでの負傷離脱は何としても避けたいと考えているようだ。
現在29歳のトーマスは2020年夏にアトレティコ・マドリードから加入して以降、アーセナルの中盤の主軸として攻守に渡って存在感を発揮している。しかし、近年は度重なる負傷にも苦しんでおり、シーズン毎に複数回に渡って戦線を離脱。トーマスの不在がチームに与える影響も大きく、実際に今シーズンのプレミアリーグで喫した3敗のうち、2敗は同選手が不在時のものとなっている。
なお、トーマスは現地時間23日に行われたアンゴラ戦にキャプテンマークを巻いてフル出場。試合はガーナ代表が1-0で勝利している。