【キリンチャレンジカップ2023】日本1－1ウルグアイ（3月24日／国立競技場）
日本代表は24日、キリンチャレンジカップ2023でウルグアイ代表と国立競技場で対戦し1－1で引き分けた。第2次森保ジャパンの初陣で左サイドハーフとして出場した三笘薫が、スタメン起用について語った。
【映像】三笘薫 スタジアムを沸かせる50m独走の圧巻ドリブル
三笘薫（ブライトン／イングランド）
──試合を振り返って？
強度が低い試合でしたけど、相手の球際だったり、うまさは感じました。後半少しいい形で押し込めたシーンはありましたけど、そういうシーンを作っていかないとチャンスの数は少ない。僕自身もシュートを打ててないですし、そこまでチームとして運ぶやり方というか、そういうのも徐々に徐々に作っていけばいいかなと思います。
──単独で仕掛ける機会が多かったですが、連係に課題があると感じていますか？
後ろからはビルドアップしていくなかで連係や関係性で、前半から難しさはありました。周りに人がいない時もありましたし、そこでまたワンタッチ・ツータッチできればよかったですけど、なかなかピッチも難しくて、そういうところで課題が出たかなと思います。まあ、やってることはチャレンジしてるところなんで、全然いいかなと思ってます。
──ワンタッチでやろうと思っても周囲に人がいない難しさもありましたか？
いい時はありますが、シンプルなミスで終わらせてしまったところもありました。そこは個人的なところですし、改善はできます。
──改善に向けての手応えは？
やり方をいろいろ試しながらやってましたけど、結局、一番いい形はどうなのかっていうところがわかんないまま終わりました。チームとしていろんな形を試しながらでしたが、次の試合もいろんな形を試しながらやれれば、どんどんチームとして積み上げにはなるかなと思います。
──後ろの伊藤洋輝選手との関係はどういう意識でしたか？
（サイドバックが）中に入る機会も多く、僕はサイドに張って洋輝がセンターバックがもらう形も多かったですし、いい形で裏に蹴っていくところもありました。やっぱりスリッピーで流れてしまったところはもったいないんですけど、全然2人の関係性としてはよくなっています。後半は少しミスがありましたけど、次はビッグチャンスに繋がるとこもあると思うんで、全然悲観してないです。
──三苫選手がフィニッシュにいけるチャンスが少なかったですが、フィニッシュに持ち込むアイディアはありますか？
右も左もうまく時間を作って中盤を押し上げて、相手のブロックを下げられれば押し込めます。そこで失っても切り替えて2次攻撃に繋げられる。そういう形は後半に少しできましたが、前半は特に押し込む形がなくてカウンターだけになってしまた。そこで得点を決められれば問題ないですが、失点して逆に難しくなりました。チームとしてもう少し押し込む形を増やしていければなと思いますし、それは選手の質だけでなくて、連係も深めていければいいかなと思います。
──W杯後のブライトンで調子がいいですが、それは代表のプレーで何か特に影響がありましたか？ また、代表でどういうプレーを見せたいですか？
自信は、ワールドカップ後から少しずつ増えてますし、それをピッチ内で表現しようと思いましたけど、やっぱり代表は代表で難しいところもあります。いつもやってる戦術ではないですし、2日だけ練習してやっていくところなので、難しいところあります。ただ、日本人同士なのでコミュニケーションを取りやすいので、すぐに改善できるところも増えますし、1試合目としていろんなチャレンジをしながらだったので、結果はつかなかったですけど、次に繋げればいいかなと思います。
──今日は森保一監督からスタメンで起用されましたが、監督からの信頼がちょっと上がったのでは？
少しは信頼が上がってるからこそのスタメンだと思いますし、そこで結果を出せれば一番ですけど、出せなかったので次で出すしかないです。これが最終予選だと本当に結果が重要になってくるなかで、今日結果を出せなかったのは課題ですし、悔しいですね。
──改めて先発の難しさみたいなものを感じた部分は？
途中出場だと、相手が疲労しているので、個人技で行くシーンも増えますけど、最初からだとチームの流れもありますし、相手を見ながらサッカーをするので。自分はどっちもできると思っていますし、難しさはどちらもありますけど、先発の方がやりやすいです。チームの流れを見ながら、相手を見ながらプレーできるので、そこはつねにスタメンでいることが大事かなと思います。
──今までは守備負担を軽減してジョーカーでという形でしたが、先発で守備も負担しながら攻撃面で違いを作る時のバランスは？
今日の失点のシーンでも、僕がファウルを恐れて少し軽くなったところからやられてるんで、そこは反省点ですし、もう少し味方を助けながら攻撃で違いを見せればいい話です。今日はなかなかそういうところができなかったので、そこは自分自身の課題ですね。
──選手紹介の時、三笘選手が紹介された時にスタジアムが沸き上がりました。それをどう自分自身で捉えていて、どうなっていきたいと思いましたか？
あれだけ期待してくれて、大きな声援をくれるっていうのはなかなかないですし、すごく光栄なことです。結果で応えるのが一流だと思いますし、その器ではなかったというところなので、それを次、頑張って取り戻すという作業になると思います。もっともっと結果を求められて、結果を出せる選手にならないといけないんので。特に代表はそうだと思います。ブライトンでやってることが出せないと、代表ではできないというふうに言われるので、そこは言われないようにしたいなと思います。
──最初の3分ぐらいにいきなりドリブルで50mくらい運びました。あの場面で流れを掴んだ感じ？
そうですね。相手が前に押し込んでくるとスペースはありますし、後ろでブロックを敷きながらも自分はそこを狙ってるんです。あれで1点入ればチームとしてはいいことですし、最初に流れをつかむというのは僕自身の役割でもあるんで、そういうところ考えてやってるつもりです。
──新たなチームの一歩って意味ではどういうふうに捉えていますか？
僕自身、役割も変わって、より注目してくれるようになって、結果を出さないといけない立場です。そこは認識しつつ、チームプレーを出しながら。まだまだ実力が追いついてないところもありますし、それを追いつけるように努力していくだけかなと思います。
（C）浦正弘（ABEMA／キリンチャレンジカップ2023）
