【キリンチャレンジカップ2023】日本1-1ウルグアイ(3月24日/国立競技場)
伊東はこの試合“幻の1点”を含む“2ゴール”に絡んでいた。1点を追いかける後半、75分に西村拓真(横浜F・マリノス)のゴールを挙げる11分前に、伊東はエリア内で倒されてPKを獲得。残念ながらVARでPKは取り消されてしまったが、61分にピッチに投入された直後から躍動したエースのプレーにファンは「イナズマ出た!」と興奮しきりだった。
【映像】後半途中出場の伊東純也 10分強でビッグチャンス演出2連発
伊東は、FIFA ワールドカップ カタール 2022のアジア最終予選で4ゴール2アシストを挙げ、“日本のエース”として7大会連続となる本大会出場に大きく貢献した。本大会でも4試合に出場し、グループステージのスペイン戦では、堂安律の同点弾をアシストするなど、この試合を前に通算43試合で9ゴール・10アシストと存在感を示していた。
第2期・森保ジャパンの初陣は、同ポジションのスタメンを堂安律(SCフライブルク/ドイツ)に譲る形となったものの、0-1のビハインドで迎えた61分、森保一監督は、スピードスターをピッチに送り出した。
するといきなり魅せた。投入早々、右サイドで菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)のパスを受けると、トラップで浮いたところを逆に利用して、対峙するマティアス・オリベラ(SSCナポリ/イタリア)を鮮やかに抜き去ってみせた。そこから一気に加速してサイドを駆け上がり、クロスを上げてチャンスを演出した。
さらにその2分後には、右で持った伊東がエリア内の上田綺世(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)に当てて、その落としを“3人目の動き”で再び受けて侵入すると、相手DFに倒されてPKを獲得してみせた。
このプレーを目撃した視聴者は「さすがじゅんやさま!」「伊東うんますぎ」「純也ああああ」「伊東純也神すぎる」と大興奮。このビッグチャンスに鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)がキッカーの準備をしたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、残念ながら取り消しとなってしまった。
これにはファンも「まあ公平な判断」「触ってたかあ」「相手がうまかった」「いい仕事したんだけどな〜!」と悔しがったものの、投入後から日本の反撃ムードを生み出した伊東のプレーには賞賛の声が集まっていた。
その後、75分には、西村との見事のコンビネーションを見せ、日本の同点弾をお膳立て。日本代表において11アシスト目を記録するなど、世界の舞台でも輝きを放ったエースは、途中出場できっちりと仕事をこなしてみせた。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)