バイエルンのカーンCEOが指揮官交代の理由を説明「今季、そして来季の目標が危うくなると考えた」

 バイエルンのオリヴァー・カーンCEOが25日、トーマス・トゥヘル新監督の就任会見に出席。ユリアン・ナーゲルスマン前監督の解任理由などについて説明した。

 カーンCEOはナーゲルスマン前監督への感謝と賛辞の言葉を述べつつ、「私たちは、なぜチームのパフォーマンスにこれほど大きな変動があるのか自問自答した。パニックに陥ったわけではない。あらゆることを注意深く探った結果、全ては昨シーズンの安定しないパフォーマンスに行き着いた。チームには常にハイライトとなる瞬間があったが、一方で不可解な弱みもあった」と振り返り、次のように続けた。

「私たちは再びチームを強化し、ヨーロッパで優れたチームのひとつになった。しかし、パフォーマンスや一貫性はあまり改善していない。我々はシーズン終盤のパフォーマンスや、この結果に満足することはできないんだ」

 さらに、カーンCEOは、「私たちのDNAには“野心”が刻まれている。ブンデスリーガでの直近10試合は、5勝3分け2敗だ。それは私たちの求めるものではない。だからこそ、決断を下さなければならなかった。バイエルンが求めるものは、常にベスト。PSGとの試合ではチームの力を見せることができたが、今季の目標、そして来季の目標が危うくなると考えたからこそ、決断した」と説明。熟慮の結果であり、「一連の流れによるもの」、「感情的なリアクションではない」ことなどを強調した。