ブカヨ・サカ

 イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督が、同代表MFブカヨ・サカ(アーセナル)を称賛した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が26日に同監督のコメントを伝えている。

 現在21歳のサカは今シーズンも進化を続けている。所属クラブのアーセナルでは“エース”として、プレミアリーグ優勝争いを演じるクラブの中心に君臨。プレミアリーグ第28節を終えた段階で全28試合にスタメン出場し、12ゴール10アシストと結果を残している。イングランド代表でも今や不動の右ウイングの地位を確立。26日に行われたEURO2024予選・グループC第2節のウクライナ代表戦では、37分に右サイドからのクロスボールでFWハリー・ケイン(トッテナム)の先制ゴールを演出すると、続く40分にはペナルティエリア手前でボールを引き出し、強烈な左足ミドルシュートで追加点をマーク。1ゴール1アシストの活躍でイングランド代表の2連勝に貢献していた。

 ウクライナ代表戦の終了後、サウスゲート監督は「今、彼はゴール前にいる時に本物の信念を持ってプレーできていると思う。それは、彼の所属するクラブでも、我々イングランド代表での試合でも明らかだ」とサカを称賛。「彼が前を向くと、ゴールが決まると期待してしまう。これは技術的な部分だけでなく、メンタリティの問題でもあるんだ。というのも、彼は昔からテクニックがあったのだから」と続け、現在のサカは一流のトッププレイヤーとなるために求められる“メンタリティ”が備わっていると主張した。

「本当にトップレベルのウインガーになりたければ、ゴールやアシストといった数字が必要だ。そのことを彼は誰よりも強く実感している。そして、間違いなく彼はシーズンを通してそれを実現してきた」

 また、サカの進化がとどまるところを知らない点については「彼のハングリー精神と謙虚さが、彼を良い方向へ導いているんだ。彼は常に成長を求め、学び続けることができる資質を備えている」とコメント。「普段の彼がどのように過ごしており、彼の家族とどんな時間を過ごしているのかを私は知らない。だが、彼の周りには素晴らしいサポートがある。それは間違いない。そして、それらはすべて若い選手にとって重要なことなんだ」と発した。

 加えて、「彼が現在の世界のフットボールでどのような立ち位置にいるのか。そんなことを議論するつもりはない。彼の成長を妨げるリスクだってある」と語った。「彼は見事に進化しており、一緒に仕事をしていて本当に楽しい。このまま彼の成長を見届けよう」とさらなる“レベルアップ”にも期待を寄せている。