立ち技格闘技イベント『Cygames presents RISE ELDORADO 2023』(26日、東京・有明アリーナ)のSuper Fight!スーパーライト級(-65kg)で、白鳥大珠と佐々木大蔵が対戦。3-0のストレート判定で、白鳥が佐々木を下した。
昨年の『THE MATCH 2022』に続いて実現した「RISE×K-1」の対抗戦。団体の看板を背負って3人のファイターが出場しており、このカードが“大将戦”という重要な位置付けとなっていた。白鳥は、180cmの高身長から繰り出されるサウスポースタイルの戦いが特徴。対して、佐々木は小柄ながらも、鍛え上げられたテクニックで、歴戦の猛者を退けてきた。
1Rがスタートすると、白鳥の特徴が顕著に出た試合展開に。リーチを活かし、左ジャブ、フックを打ったかと思いきや、左ハイキックで意識を散らしていき、佐々木は鼻から出血するなど防戦一方。多彩な攻撃で、幸先良いスタートを切った。
2Rがはじまっても、白鳥の攻撃が続く。セコンドの山崎秀晃からの指示もあったのであろう。左対策でガードを固めてきた佐々木を見るや、右フックで顔面、ボディを効果的に攻める。三日月蹴りも随所に見られ、途中、佐々木がロープまで飛ばされる様子も。白鳥側のセコンド、那須川天心の父であり所属ジムの会長、那須川弘幸氏も「シャープでいいぞ!」と檄を飛ばす。
白鳥が完全にペースを握ったまま突入した3R、ダウンで決着がつきそうなほどの流れだったが、そこは“叩き上げのテクニシャン”、佐々木が盛り返す。距離を詰めて、インファイトに持ち込み、自分の形でパンチを繰り出していく。解説の直樹(第7代RISEライト級チャンピオン)も、「佐々木選手、もうちょっと早くこの展開に持っていければよかったですね」と評価していたが、時すでに遅し。3-0の判定で白鳥が勝利した。
今回の勝利で、自身3連勝となった白鳥は、マイクで「応援ありがとうございました。対抗戦は自分が最後ってことで、前の二人も勝ってプレッシャーもあったんですけど、無事勝ててよかったです。こうやって対抗戦が出来ているのも、天心、武尊が残してくれたものだと思っています。あの熱が生まれるようなビッグマッチが組めるかは、残された選手にかかっていると思います。僕がその選手になれるよう頑張ります」と、力強い言葉を残しリングを後にした。