コーチ引き抜きを狙っているバイエルンのチェルシーとの交渉は難航しているようだ。28日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
バイエルンの新指揮官に就任した元チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は就任後初の記者会見で、現在古巣でコーチを務めているアンソニー・バリー氏の引き抜きを望んでいることを明言。この発言にチェルシー側は不満を持っていることが伝えられているが、バイエルンは新監督の希望を叶えるためにチェルシーに接触していることが明らかになっている。
しかし、交渉は難航しているようだ。報道によると、契約が残っている状況からチェルシー側は補償金の支払いを要求しているが、この金額でバイエルンと大きな隔たりがある模様で、合意に近づくことはできていないという。
それでも、去就が不透明となっている状況から、この問題が解決するまでチェルシーはバリー氏がチームの練習に参加しないことを決断したことも伝えられている。
現在36歳のバリー氏はイングランド3部や4部などで選手時代を過ごした後、2017年に現役を引退。その後すぐにウィガンでコーチに就任し、指導者キャリアをスタートさせると、2020年8月にフランク・ランパード政権時のチェルシーのコーチに就任し、セットプレーの指導などを担当している。また、チェルシーでのコーチを務めながら、アイルランド代表やベルギー代表でのコーチも兼任し、今年2月からはポルトガル代表のコーチを兼任している。
なお、バリー氏はトゥヘル監督のもとへ行くことに前向きになっているとの報道もあるが、果たしてバイエルンはチェルシーと合意に達することはできるのだろうか。