トッテナム所属の韓国代表FWソン・フンミンが、先日に契約解除が発表された同クラブのアントニオ・コンテ前監督について言及した。28日、イギリス紙『デイリーメール』がコメントを伝えている。
コンテ氏は2021年11月にトッテナムの指揮官に就任。昨シーズンはチームをチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に導いたものの、就任2年目の今シーズンは序盤から不安定な戦いに終始。FAカップとカラバオカップからは早々に姿を消し、CLでもラウンド16で敗退。プレミアリーグでは暫定4位に付けているものの、首位アーセナルとの勝ち点差は「20」に開いており、今シーズンの無冠が決定的となっている。
そんな中、現地時間18日に行われたプレミアリーグ第28節サウサンプトン戦(3-3△)後の会見にて、コンテ監督は「彼らは重要なもののためにプレーしていないし、プレッシャーやストレスの中でプレーしたくないんだ」とチームに苦言を呈するとともに「これがトッテナムの物語だ。20年、このオーナーでやってきて、何も勝てていない」などとクラブの“体質”批判とも取れる言葉を連発。こうしたこともあり、26日には双方合意の上での契約解除が発表され、コンテ氏はトッテナムの指揮官を退任することとなった。
コンテ体制のもと、昨シーズンはプレミアリーグ得点王に輝き、今シーズンもここまで公式戦通算10ゴールを記録しているソン・フンミンは、28日に行われたウルグアイ代表との国際親善試合(1-2●)後に、クラブを去ったイタリア人指揮官について言及。「彼(コンテ氏)には非常に申し訳なく思っている」と前置きした上で、次のようにコンテ氏への思いを語った。
「彼はワールドクラスの監督で、一緒に素晴らしい旅をすることができた。とても感謝している。他の選手たちがどう感じているかはわからないが、僕自身は彼に対して申し訳ないと思っている。僕はもっと力を発揮しなければならなかったけど、そうすることができなかったし、チームを助けられなかった。彼がクラブを去ったことに関して、責任を感じているよ」
続けてソン・フンミンは「彼は指導者として素晴らしい能力と経験を持っている。これからのキャリアでも大きな成功を掴めると確信しているよ」とコンテ氏へエールを送っている。
なお、コンテ氏が退任したトッテナムは、アシスタントコーチを務めていたクリスティアン・ステッリーニ氏が今シーズン終了まで暫定監督を務めることとなっている。