メイソン・マウント

 バイエルンが、チェルシーに所属するイングランド代表MFメイソン・マウントに関心を示しているようだ。28日、イギリス紙『タイムズ』が伝えている。

 現在24歳のマウントは、6歳でチェルシーのU-9チームに加入した下部組織出身選手で、フィテッセやダービー・カウンティへの期限付き移籍を経て、2019年8月にトップチームデビューを果たした。以降中心選手として活躍し、ここまで公式戦通算192試合出場で33ゴール37アシストを記録している。

 チェルシーは現行契約が2024年6月30日までとなっているマウントと契約延長交渉を行なってはいるものの、ここまで新契約締結には至らず。現在は同選手の意向もあり、交渉は中断中でシーズン終了後に再開される予定となっている。しかし、現時点ではマウントが新契約にサインする可能性は低いと見られており、去就には注目が集まっている。

 そんなマウントに対してはリヴァプールやマンチェスター・C、マンチェスター・U、ユヴェントスなど多くのクラブが関心を示していることが明らかになっているなか、元チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が新指揮官に就任したバイエルンも獲得レースに参戦したという。

 なお、チェルシーは前年の1億5340万ポンド(約249億円)に続き、昨シーズンも1億2100万ポンド(約196億円)の損失があり、規則違反を避けるためにも今夏の移籍市場では選手を放出して多額の資金を調達する必要があることが報じられている。そういった状況から来夏のフリーでの退団を避けたいチェルシーとしては、新契約に合意できなかった場合、今夏のマウント売却を認めると見られている。

 そこでチェルシー指揮時に中心選手として起用していたマウントとの再会を望んでいるトゥヘル監督が率いるバイエルンが同選手の獲得を目論んでいるようだ。それでも、中心選手として活躍している同選手にチェルシーは少なくとも5000万ポンド(約81億円)の移籍金を要求すると予想されているが、果たしてバイエルンは他クラブとの争奪戦を制し、マウントを獲得することはできるのだろうか。