ファティ父が激白、息子にバルサ退団を提言も…「アンスは私に同意していない」

 バルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティの父親ボリ・ファティ氏が、同国のラジオ番組で息子の現状について語った。28日付けでスペイン紙『アス』が報じている。

 2002年10月生まれで現在20歳のファティは、バルセロナの下部組織出身。2019年8月に16歳298日の若さでトップチームデビューを果たすと、2020年9月には正式に昇格した。その後も活躍を見せた同選手は、2021-22シーズンにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが背負っていた“10番”を継承する。

 しかし、同シーズンは怪我の影響もありリーグ戦10試合出場4ゴールに留まると、今シーズンはここまで同24試合出場3ゴール3アシスト。そのうち先発出場は9試合であり、積極的な選手補強を見せるチーム内で絶対的な存在に慣れているとは言い難い。

 この現状に、ボリ・ファティ氏は「私はアンスに環境を変えるべきだと言ってきた」とこれまでのやり取りを激白。それでも「しかし、アンスは私に同意していない。彼はバルセロナに残り、成功したいと思っている」と、当の本人に移籍の意思がないことも明かした。

 そして同氏は、現在バルセロナを指揮するシャビ・エルナンデス監督についても「彼は良い奴だ。私に話しかけてくれるし、選手に具体的な仕事を与えてくれる」と話すも「ただ、私が怒っているのは事実だ。コーチとしてではなく、父親としてアンスが短い時間しかプレーしていないのを見て、腹が立つのだ」と胸中を口にした。

 プレミアリーグの複数クラブからの関心が伝えられているファティだけに、今後の去就にも注目が集まる。