ダビド・デ・ヘア

 マンチェスター・U所属のスペイン代表GKダビド・デ・ヘアが、クラブが提示した最初の契約延長オファーを拒否したようだ。29日、イギリスメディア『アスレティック』やスペイン紙『アス』が伝えている。

 現在32歳のデ・ヘアは2011年夏にアトレティコ・マドリードから完全移籍でマンチェスター・Uに加入。以降は絶対的守護神として“赤い悪魔”のゴールマウスを守り続けている。今シーズンもここまで公式戦42試合に出場し、「18」のクリーンシートを達成。カラバオカップを制し、プレミアリーグで3位に付ける好調のチームを最後尾から支えている。

 そんなデ・ヘアとクラブとの現行契約は今年の6月末で満了に。契約には1年間の延長オプションも付随しているものの、来シーズン以降の去就は未だ不透明となっている。デ・ヘアとマンチェスター・U双方は、かねてから契約延長に向けた交渉を継続。今回の報道によると、この度クラブ側が最初の契約延長オファーをデ・ヘア側に提示したという。

 しかし、デ・ヘアは今回提示された最初の契約延長オファーを拒否したようだ。選手側にマンチェスター・U退団の意思はないものの、給与を含めた条件面での折り合いが付かず、オファーの承諾に至らなかったと『アスレティック』は伝えている。デ・ヘアは現在、チームトップクラスの37万5000ポンド(約6100万円)の週給を受け取っているという。しかし、クラブ側は同選手の年齢面を考慮し、現在と同等の条件での契約延長は難しいと考えているようだ。クラブ側は給与を引き下げたオファーを提示したものの、選手側はこれに納得せず、交渉の合意は先送りになったと伝えられている。

 なお、両者の話し合いは今後も続くと見られており、現時点では交渉はポジティブな結論に達する可能性が高いという。給与を含めた条件面が今後の交渉の鍵を握ることとなりそうだ。