ニューカッスルがバルセロナ所属のデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンに関心を寄せているようだ。29日、スペイン紙『アス』が伝えている。
2021年10月にサウジアラビアの公共投資ファンドによって買収されて以降、積極的かつ的確な補強で着実にチーム力を強化してきたニューカッスル。迎えた今シーズンは開幕から好調を維持しており、プレミアリーグでは暫定5位をキープ。2試合消化の多い暫定4位トッテナムとの勝ち点差は「2」となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得も現実味を帯びてきている。
強豪クラブの仲間入りを果たしつつあるニューカッスルは、さらなるチーム力強化に向けて来る夏の移籍市場での戦力拡充を狙っているという。エディ・ハウ監督はじめとしたクラブ幹部は、とりわけ最終ラインの強化を望んでおり、DFの獲得候補の選定を進めているようだ。アーセナル所属のスコットランド代表DFキーラン・ティアニーなどへの関心が囁かれる中、バルセロナで活躍中のクリステンセンもリストアップされているという。
現在26歳のクリステンセンは昨年夏にチェルシーからフリートランスファーでバルセロナに加入。すぐさまシャビ・エルナンデス監督の信頼を勝ち取り、センターバック(CB)の主力として今シーズンここまで公式戦25試合に出場し、チームの堅守を支えている。ニューカッスルは既にバルセロナ側との話し合いを開始しており、クリステンセン獲得の意思を伝えているという。
クリステンセンとバルセロナとの現行契約は2026年6月末まで。クラブ側に売却の意思はなく、選手本人もバルセロナでの現状に満足しており、同クラブでのプレー継続を熱望しているという。しかし、30日のスペイン紙『スポルト』はバルセロナが深刻な財政難に陥っている点を指摘。クリステンセンの獲得には移籍金がかかっておらず、仮に他クラブからのオファーに応じた場合は多額の資金を捻出できるため、バルセロナにとっては大きな意味を持つ取引になり可能性があると伝えている。
なお、そんなクリステンセンは現地時間23日に行われたEURO2024予選のフィンランド戦で左足ヒラメ筋を負傷。今後数試合の欠場が見込まれている。