メイソン・マウント

 チェルシー所属のイングランド代表MFメイソン・マウントは、バイエルンへの移籍に興味を示しているようだ。30日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 現在24歳のマウントはチェルシーのアカデミー出身。U-23チームからフィテッセ(オランダ)、ダービー・カウンティ(イングランド3部)へのレンタル移籍を経て、2019年夏にチェルシーのトップチーム昇格を果たした。以降は中盤を主戦場に同クラブの中心選手として活躍。今シーズンもここまで公式戦32試合に出場し3ゴール6アシストをマークしている。

 マウントとチェルシーとの現行契約は2024年6月末まで。クラブ側は同選手との契約延長に向けた動きを見せているものの、ここまで新契約の締結に至っておらず。交渉は難航しているとも伝えられている。今シーズン終了後の退団もにわかに噂される中、マンチェスター・Cやマンチェスター・U、リヴァプールなどからの関心が伝えられており、去就には大きな注目が集まっている。

 そんな同選手をめぐっては、元チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が新指揮官に就任したバイエルンからの関心も明らかに。この度『ガーディアン』が報じたところによると、マウント自身もかつて共闘したトゥヘル監督との再会に興味を示しているという。バイエルンの来る夏の移籍市場での補強計画は確定しておらず、実際にマウント獲得に乗り出すかは現時点で定かではないが、トゥヘル監督との関係性が交渉に影響を与える可能性もありそうだ。

 なお、チェルシー側はマウントの放出を望んでおらず、今シーズン終了後に契約延長に向けた交渉を再開する見込みだ。しかし、昨今の大型補強などの影響で財政面での調整を迫られているチェルシーは、仮に新契約に合意できなかった場合、来年夏のフリー放出を避けるべく今夏にマウントを現金化する可能性もあると『ガーディアン』は指摘。その場合、チェルシーは少なくとも5000万ポンド(約82億円)程度を要求するだろうと伝えている。

 去就に大きな注目が集まるマウント。各クラブの今後の動向からも目が離せない。