ブンデスリーガ第26節が3月31日に行われ、6位のフランクフルトと14位のボーフムが対戦した。
ホームのフランクフルトは、MF長谷部誠が3バックの中央で先発出場し、2日前のコロンビア代表戦に先発していた日本代表MF鎌田大地はベンチスタート。一方、コロンビア戦は終盤の出場のみに終わったボーフムの日本代表FW浅野拓磨はスタメンに名を連ねた。
試合は立ち上がりからフランクフルトが攻勢に出たが、日本代表戦で活躍したFWラファエル・ボレの決定機が相手GKに阻まれるなど、得点を奪いきれない。すると14分、ボーフムがロングスローから先手を奪う。右サイドからのロングスローをフリックし、ボックス中央のMFアントニー・ルジアが右足でダイレクトボレー。これはGKケヴィン・トラップに阻まれるも、こぼれたボールを浅野が押し込んでボーフムが先制した。
その後もボールを支配するフランクフルトは22分、左サイドに流れてボールを受けたFWランダル・コロ・ムアニがスピードを生かしてボックス内に侵入。カバーに入ったDFをかわしてシュートを打とうとしたところでファウルを受け、PKを得ると、これを自ら決めて試合を振り出しに戻した。
追いついたフランクフルトは、コロ・ムアニやボレを起点にゴールに迫ったが、得点を奪うことができずに後半へ。その後半も試合を優位に進めたが、ボレの好機が得点に結びつかない。74分にはMFセバスティアン・ローデに代えて鎌田を送り出し、その鎌田が良い形で攻撃に絡んだが、最後まで勝ち越しとなるゴールを奪い切ることはできなかった。
結局、試合は1-1のまま終了となり、フランクフルトにとっては直近のリーグ戦が3分2敗と勝ち星の遠い状況が続いている。一方、残留争いの渦中に身を置くボーフムにとっては、敵地で貴重な勝ち点1を獲得。試合後、得点を挙げて84分に退いた浅野も「とても大きな1ポイント」であることを強調していた。なお、長谷部はフル出場を果たしている。
ミッドウィークにDFBボカールのウニオン・ベルリン戦を控えるフランクフルトは次節、4月8日に敵地でレヴァークーゼンと対戦。ボーフムは同9日に遠藤航、伊藤洋輝、原口元気が所属し、残留争いのライバルでもあるシュトゥットガルトをホームに迎える。
【スコア】
フランクフルト 1-1 ボーフム
【得点者】
0-1 14分 浅野拓磨(ボーフム)
1-1 22分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)