振り向きざまを狙ったフックに合わせた絶妙なカウンターの右ストレート。対戦相手が吹っ飛び、即ストップ。あまりに一瞬の出来事に記憶が飛んだか、敗者の「何が起きた?」というポカン顔が印象的なKO劇だった。
4月1日に大阪・丸善インテックアリーナ大阪で開催された「RIZIN.41」の第2試合で駿(Reborn Kickboxing Gym)と元氣(楠誠会館)が対戦。試合は1ラウンド、駿がカウンターの右ストレートで元氣にKO勝ちを収めた。
元プロボクサーで36歳のベテラン元氣とDEEP☆Kickに参戦中の駿、それぞれが地元ジムを率いるオーナー同士という地元対決ならではの大阪対決は1ラウンドで一撃決着となった。
序盤ハイキック、距離を縮めての連打と積極的な駿に対し、下がりながらのカウンターと、軽快なフットワークの元氣はスーパーマンパンチなどトリッキーな攻撃を見せる。
すると1ラウンド中盤、リング中央で元氣の蹴りを縫うように駿が強引に懐に飛び込んで近い距離から右、さらに体を入れ替えて掴みから離れ際にストレートを打ち抜くと元氣は吹っ飛び後方にダウン。一瞬立ち上がろうとアクションを見せるが、レフェリーが続行は危険と判断し即試合を止めた。
振り向くタイミングで元氣が逆転を狙い振り抜いたフックに合わせた駿のドンピシャのストレート。リプレー映像では、頭が左右に揺れ意識が飛んでいる様子。視聴者からも「飛んでる」「一瞬だった」というあっけない幕切れとなった。
ダウン直後の元氣は「何が起きた?」と状況を掴めない様子。レフェリーがすぐにストップしたことについて、ゲスト解説の久保優太は「激しい倒れ方は記憶が飛ぶこともあるので結構危ない倒れ方したね」とプロ目線でその危険度について言及、レフェリーの判断を支持していた。
ⒸRIZIN FF