プレミアリーグ第29節が4月1日に行われ、ブライトンとブレントフォードが対戦した。
ブライトンは直近のプレミアリーグ3試合を2勝1分と無敗で駆け抜けており、インターナショナルマッチウィーク前最後の公式戦となったFAカップ準々決勝のグリムズビー戦でも、4部クラブを相手に5-0と完勝を飾った。今節は現在暫定8位につけているブレントフォードをホームに迎える。両チームは勝ち点「42」で並んでいるものの、ブライトンは消化試合数が2試合少ない状況だ。ブライトンの三笘薫はプレミアリーグ12試合連続のスタメン出場を飾っている。
試合は序盤からホームのブライトンがボールを支配。4分には最終ラインから鋭い縦パスが最前線に入り、左サイドを駆け上がる三笘にスルーパスが通る。三笘はボックス左に侵入し、左足でシュートを狙ったが、必死の戻りを見せたDFにブロックされて決定機を生かしきれない。
すると10分、ブレントフォードが左サイドで得たスローインの流れからニアサイドに低い弾道のクロスを供給。これに反応したMFマティアス・イェンセンが頭で合わせてアウェイのブレントフォーブレントフォードが先手を奪った。
主導権を握りながら思わぬ失点を喫したブライトンだったが、21分にGKジェイソン・スティールのフィードボール一発で局面を打開してしまう。最後尾でボールを持ったスティールが左サイドのスペースへボールを送ると、裏をとった三笘がバウンドしたボールをそのままゴールへ。前へできたGKの頭上を抜くループシュートを決め、ブライトンが同点に追いついた。
ところが直後の22分、ブレントフォードがすぐさまゴールを奪い返す。ブライトン陣内での相手のスローインをイェンセンが跳ね返すと、これをFWブライアン・ムベウモがダイレクトでフリックしてボックス左のFWイヴァン・トニーへ。これを受けたトニーが右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
すぐに勝ち越されたブライトンは再び追いつくべく、右サイドのMFソリー・マーチらを起点にゴールを脅かしていく。そして28分、ボックス右でボールを持ったマーチがマークを外して左足でファーサイドへクロス。これをFWダニー・ウェルベックが頭で叩き込み、試合は再び振り出しに。前半の終盤からはブライトンの好機が続いたが、2-2のまま後半に突入した。
迎えた後半、またしてもリードを奪ったのはブレントフォード。左サイドでFKを得ると、ムベウモが左足でファーサイドへクロスを送り、DFイーサン・ピノックが左足でシュートを決めた。三度リードを奪ったブレントフォードに対し、ブライトンも丁寧なビルドアップからゴールへと襲いかかるが、ブレントフォードの守護神GKダビド・ラヤの牙城を崩しきれない。
それでも試合終盤にゴール前の混戦から途中出場のFWデニズ・ウンダフが押し込もうとしたボールがブレントフォードのDFアーロン・ヒッキーの手に当たって枠の外へ。オン・フィールド・レビューの末にPKとなり、これをMFアレクシス・マック・アリスターが冷静に決めて三度同点に追いついた。
結局、試合は3-3のまま終了。フル出場の三笘は、香川真司(マンチェスター・U)と岡崎慎司(レスター)がプレミアリーグで記録した6得点という日本人選手の最多得点記録を更新する活躍を見せ、攻撃面で存在感を示した。
この後、ブライトンは4日に第7節延期分のボーンマス戦が予定されている。次節は8日の開催で、敵地でトッテナムの対戦予定だ。一方、ブレントフォードも5日に第25節延期分のマンチェスター・U戦に臨む。8日には次節のプレミアリーグでニューカッスルをホームに迎える。
【スコア】
ブライトン 3-3 ブレントフォード
【得点者】
0-1 10分 マティアス・イェンセン(ブレントフォード)
1-1 21分 三笘薫(ブライトン)
1-2 22分 イヴァン・トニー(ブレントフォード)
2-2 28分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)
2-3 49分 イーサン・ピノック(ブレントフォード)
3-3 90分 アレクシス・マック・アリスター(ブライトン)