プレミアリーグ第29節が4月1日に行われ、アーセナルとリーズが対戦した。
2003-04シーズン以来、19シーズンぶりのプレミアリーグ優勝に向けて着々と勝ち点を積み重ねているアーセナル。現在はプレミアリーグ6連勝中と絶好調だ。直前に行われた現地時間で“ランチタイムキックオフ”の一戦では、2位のマンチェスター・Cがリヴァプールを4-1で撃破しており、消化試合数が並んだ状況で勝ち点差は「5」となっている。有利な状況で直接対決を迎えるため、残留を争っているリーズを相手にしっかりと勝利を飾りたい。
アーセナルは前節のクリスタル・パレス戦からスターティングメンバーを1名変更。負傷離脱から戻ってきたガブリエウ・ジェズスが、プレミアリーグでは昨年11月12日に開催されたウルヴァーハンプトン戦以来のスタメン入り。ブカヨ・サカはベンチからのスタートとなった。一方、リーズは先発4名を入れ替えてアーセナルの本拠地に乗り込む。
試合は立ち上がりからアーセナルが押し込む展開となるも、リーズも30分に決定機を作る。ペナルティエリア手前左寄りの位置でボールを受けたクリセンシオ・サマーフィルがマルク・ロカとのワンツーでペナルティエリアに侵入。右足でシュートを狙ったが、ジャストミートせずにGKアーロン・ラムズデールにキャッチされた。
試合の均衡が破れたのは35分。ペナルティエリア左でグラニト・ジャカからのパスを受けたジェズスが切り返しから縦に突破し、再びダブルタッチで突破を試みると、ルーク・アイリングに倒されてPKを獲得する。このPKをジェズス自身が落ち着いて決め、アーセナルが先制に成功。ジェズスにとっては昨年10月1日に行われた第9節トッテナム戦以来となるプレミアリーグでの得点に。アーセナルが1点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ると再び試合が動く。47分、左サイド高い位置でボールを持ったオレクサンドル・ジンチェンコが縦のスペースにボールを繋ぐと、反応したガブリエウ・マルティネッリがワンフェイクで寄せてきた相手をかわす。右足で低い弾道のクロスボールを送り込むと、ファーサイドで狙っていたベン・ホワイトが押し込んだ。
続く55分にもアーセナルが攻撃。自陣でのビルドアップから前進すると、低い位置に降りてボールを引き出したジェズスが斜めのパスで中央にボールを入れる。レアンドロ・トロサールがペナルティエリア右の深い位置に侵入してマイナスへ折り返すと、遅れて入ってきたジェズスがこの日2点目を決めた。第2節レスター戦以来となるジェズスの“ブレイス”で、アーセナルが白星を手繰り寄せた。
3点を追いかけるリーズは76分、中盤でジョルジニオ・リュテールが相手をかわしたところから素早い攻撃を披露。左サイドでパスを受けたジャック・ハリソンがドリブルで持ち運び、マイナスへ折り返すと、相手に当たってディフレクションしたボールにラスムス・クリステンセンが反応。右足で放ったシュートはジンチェンコに当たってコースが変わり、そのままゴールイン。クリステンセンの2試合連続ゴールでリーズが1点を返した。
点差を縮められたアーセナルだったが、終盤に差し掛かった84分に再びリーズのゴールへ迫る。右サイドでボールを持ったサカからのパスを受けたマルティン・ウーデゴーアがペナルティエリア内へ浮き球のボールを送ると、走り込んだジャカがヘディングシュート。ジャカがヨーロッパリーグも含めた公式戦3試合連続ゴールを決め、勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。盤石の試合運びを見せ、ホームで大量4ゴールを挙げたアーセナルがプレミアリーグ7連勝を飾った。一方、リーズは3試合ぶりの黒星に。直近の2戦は1勝1分と勝ち点を積み上げることに成功していたが、アーセナルを相手に“金星”とはならなかった。
次節、アーセナルは9日に敵地でリヴァプールと対戦する。一方、リーズは4日に第7節延期分のノッティンガム・フォレスト戦を戦う。その後、9日に次節のプレミアリーグでクリスタル・パレスと対戦予定だ。
【スコア】
アーセナル 4-1 リーズ
【得点者】
1-0 35分 ガブリエウ・ジェズス(PK/アーセナル)
2-0 47分 ベン・ホワイト(アーセナル)
3-0 55分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
3-1 76分 ラスムス・クリステンセン(リーズ)
4-1 84分 グラニト・ジャカ(アーセナル)