レスターは2日、ブレンダン・ロジャース監督との契約を双方合意の上で解除したことを発表した。また、アシスタントマネージャーのクリス・デイヴィス氏とフィットネスコーチのグレン・ドリスコル氏の退任も併せて発表されている。
現在50歳のロジャース氏は1994年に現役を引退すると、同年にレディングのアシスタントコーチに就任し、指導者キャリアをスタートさせた。その後はチェルシーの下部組織やワトフォード、レディング、スウォンジー、リヴァプール、セルティックの指揮官を歴任。2019年2月にはシーズン途中でレスターの監督に就任した。指揮したリーグ戦10試合で5勝2分3敗の成績を残し、シーズンを9位で終えた。
就任2年目以降は手腕を発揮し、プレミアリーグでは2シーズン連続5位という好成績を収めた。また、2020-21シーズンにはFAカップで快進撃。決勝でマンチェスター・Cを下し、クラブ史上初となる栄冠に輝いた。しかし、今シーズンのプレミアリーグでは開幕直後から低迷。6連敗を1度、4連敗を2度記録するなど苦戦が続き、現在は7勝4分17敗・勝ち点「25」で2部降格圏内の19位に沈んでいる。
ロジャース監督の契約解除に際し、レスターのアイヤワット・スリヴァッダナプラバ会長は、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。
「ブレンダンの指導の下で、私たちは最高のフットボールの瞬間を経験した。ピッチ上で我々がその場所に到達するのを助けてくれた彼と彼のスタッフには常に感謝している。ブレンダンはピッチ外でもクラブの文化を受け入れ、特にシーグレーブへの移行の際には優れた育成環境の育成に貢献した。また、コロナウイルスの大流行という前例のない挑戦の際には、強いリーダーシップを発揮した。レスターの歴史における彼の地位は確固たるものだ」
「しかし、今シーズンのパフォーマンスと結果は、我々が期待するものを下回っている。ブレンダン指揮下での過去の実績を考慮すると、継続性と安定性が軌道修正の鍵になると我々は考えていた。しかし、残念ながら期待通りの改善は見られず、残り10試合となった現時点において、取締役会はプレミアリーグでの地位を守るために代替策を講じざるを得なくなってしまった」
「残り10試合、我々に課された課題は明確だ。ファン、選手、スタッフが一丸となり、プレミアリーグでの地位を確保するために、冷静さ、クオリティ、戦う姿勢を示さなけらばならない」